御宿かわせみ (25) 宝船まつり (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-76 御宿かわせみ 25)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167168766

感想・レビュー・書評

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  • かわせみに奉公にきたお石ちゃん。田舎言葉が抜けなくて力持ちで、なかなか仕事に慣れなくて、お吉も手を焼いていた。そんな時ちょっとした事件が起きて…。という『大力大石』。
    今後のお石ちゃんの成長も楽しみになりました。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    東吾が花世や源太郎を伴って出かけた宝船祭で、村の幼児がさらわれた。時を同じくして、旅篭「かわせみ」に逗留していた名主の嫁が失踪。二つの事件を結びつける手がかりは、奇しくも二十年前の同じ宝船祭で起こった子さらいなのか…。
    表題作ほか、「冬鳥の恋」「神明ノ原の血闘」「大力お石」「大山まいり」など全八篇を収録。

  • なんと文庫本版で25巻です。もはや巻末の解説もついていません(笑)。
    今更、感想も無いでしょう。いつもの登場人物(るい・東吾・畝・宗太郎・長介・お吉・・・)がいつもの様に事件を解決します。
    こんなサイト(http://www.ne.jp/asahi/on-yado/kawasemi/)を見つけました。これによると「宝船まつり」に納められた8編は第188-195話だそうで、すでに227話までオール読み物に連載されているそうです。まだまだ続きます(汗)

  • 25

  • 『御宿かわせみ』シリーズ第25弾。

  • ・冬鳥の恋
    ・西行法師の短冊
    ・宝船まつり
    ・神明ノ原の血闘
    ・大力お石
    ・女師匠
    ・長崎から来た女
    ・大山まいり

  • 【8作収録】
    ・知り合いの女隠居を訪れたるい。養女と養子それぞれに縁談が決まり、さぞ一安心だろうと思っていた矢先、実の兄妹である二人が神社で逢引しているところを長助が見かける
    ・手先が器用で色々な雑事を頼まれる小間物屋。かわせみの近所に越してきた女隠居が、小間物屋から偽者の西行法師の短冊を高値で買わせられ・・・
    ・事件などめったに起こらずおっとりとした村で祭りの最中に赤ん坊がさらわれた。東吾らが手がかりを求めて探しているうちに、かわせみに滞在する女も行方不明になり・・・
    ・酒宴の帰りに盗賊に出くわした東吾。手傷を負わせただけの犯人は、東吾が少しその場を離れているうちに殺されていた。続出する盗賊被害の調査に乗り出す東吾
    ・かわせみに新たに女中としてやってきたお石。男顔負けの大女ですぐに物を壊す上、動作ものろい。お吉が根気良く仕事を教えていたが、どうも近所の悪餓鬼にいじめられているようで・・・
    ・お吉にわざとぶつかり金を要求した二人の少女。往来で下半身を見せて金を取ろうとしたり、寺子屋でも悪さを繰り返す。見かねた女師匠から意見されると、熱い蕎麦湯を浴びせかける
    ・東吾の軍艦操練所の仲間の一人で、大人しく目立たない男が長崎から来た女と心中した。心中をするにしても、高価な外国渡りの毒を使用したことに疑問を持った東吾は調査を始める
    ・宗太郎の知り合いが大山まいりで行方不明になり、10日後に遺体で発見された。外傷も毒物反応も見られず、餓死と判断された。金も所持し人家もある中でなぜ餓死したのか

  • 江戸時代が終わろうとしている。東吾が長崎に行ったり、阿片の輸入とか出てきたり。千春はそれなりに成長しているし、少しずつ状況が変わっていく巻。

  • 飛んで、25巻。
    時代が激動の時代へと流れていっている雰囲気が伝わってくる。不穏の空気、事件を子供たちが現代の問題児のよう。

    長崎からイギリスの船に乗っておかみが来る、とか、東吾が軍艦で長崎まで練習に行くとか。時代が終わってしまうのかぁ。
    ま、その狭間に生きた人たちのお話ってところがまた興味深いのだけれどもね。

    事件はさらに凶悪化。現代っぽいです。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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