新装版 御宿かわせみ (2) 江戸の子守唄 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167168810

感想・レビュー・書評

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  • るいと東吾の温かな会話や二人を見守るかわせみの人々に人情を感じ、武士と町人と言う身分の違いから一緒になれない苦悩や寂しさが捕物の話の筋に彩りを添えているように思えます。

    今回は寂しい話が多いような気がしますが二話目『お役者松』が掏摸の松吉の個性が際立って一番好きでした。

  • 御宿かわせみシリーズ。第2巻。江戸の子守唄・お役者松・迷子石・幼なじみ・宵節句・ほととぎす啼く・七夕の客・王子の滝。
    東吾とるいの忍ぶ恋なれど、ゆるぎない礎が出来る「江戸の子守唄」、スリの仁義が面白い「お役者松」、子思う親の狂おしい葛藤がやりきれない「迷子石」、色男の東吾にやきもきさせられる「王子の滝」など。
    自分には見向きもしない東吾を恋い慕う七重のひたむきさ、七重の姉であり東吾の兄嫁である香苗の心の内など、シリーズの要となる折り合いが描かれる巻。いくら東吾がるいの亭主を気取っても、もろく崩れやすいのが心許ないながら、恋女房を傷つけまいとする姿がいじらしい。出すぎないようにするるいを思いやる嘉助やお吉、畝源三郎の応援が、人間関係のきずなや高感度を上げている。キャラクターが魅力的な巻。

  • 0530

  • 出だしは惹きつけられる。けど後半伸び悩む。

  • 初の平岩弓枝作品。
    図書館で1巻が見つからず2巻から。
    最初はちょっと取っ付きにくく感じたところもあったけれど、読み進めるうちに夢中になってきた。
    ちゃんと1巻から読んでみたい。
    るいと東吾はどうなっていくのかな?

  • 2
    はやぶさ新八とちがって良くヒロインが危ない目に合う。緊迫感があっていいかな。
    江戸の子守唄 幼子お文
    お役者松 東吾似
    迷子石 娘を失った左吉
    幼なじみ おていと清太郎
    宵節句 るいの八丁堀時代の友人和世と兄の兵馬 るい危機一髪
    ほとどぎす啼く
    七夕の客
    王子の滝

  • とりたてて派手さはないのだが、掌編は読みやすいし、延々と続編もあることだし、安心して手にとることができる。

  • ・江戸の子守唄
    ・お役者松
    ・迷子石
    ・幼なじみ
    ・宵節句
    ・ほととぎす啼く
    ・七夕の客
    ・王子の滝

  • 図書館にて。
    2冊目に入り登場人物にも親近感がわいてきた。
    楽しく読めそう。

  • 江戸の子守唄 が特に好きでした。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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