新装版 御宿かわせみ (3) 水郷から来た女 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-84 御宿かわせみ 3)
- 文藝春秋 (2004年7月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167168834
感想・レビュー・書評
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御宿かわせみ3冊目。
この作家さんは軽い文章で読みやすいのだけれど何となく物足りなさも感じてしまう。でも様々な事件が江戸と言う時代、街を背景にして起こるので『次はどんな事件なのだろう』と思い、結局読んでいます。
『秋の七福神』の季節外れの七福神詣や『江戸の初春』の猿廻しはそれらが盗賊の手口なるあたりがその当時ならではで面白かったです。
ただ、るいが何かある毎に悋気をするのがやや食傷気味。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・秋の七福神
・江戸の初春
・湯の宿
・桐の花散る
・水郷から来た女
・風鈴が切れた
・女がひとり
・夏の夜ばなし
・女主人殺人事件 -
20110312 今回は比較的探偵小説っぽく感じた。長いシリーズ色々愉しめる。
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江戸モノ好きですと言ったら、友人が最近の軽い江戸モノをこれでもかこれでもかと貸してくれたが、ゴメンナサイだった。どうにも江戸に居るキブンになれないんだよ。
同じ軽いったって、せめて平岩級は欲しいとこ。
それにしても、次章へ移るラスト一行が、「青蚊帳の中には、夜の仕度ができている」… きゃー
これが読みたくて巻を進めてる感じだな(笑) -
時代小説は大好きなのであっという間に読み終わる。
池波正太郎の剣客商売にちょっと似た感じ。
かき口なんかも。
それが時代小説の味なのかも。
巨大な民族が約260年の間内乱も外国との戦争もなく生きた、
ある意味奇蹟のような時代。
文化も人と人との関係もそういう背景のなかで、
でもその中での矛盾も抱えつつ育っていった。
だから日本人の多くが江戸時代に惹かれて、
江戸時代を舞台にした小説が今も愛されている続けているのかもしれない。
男性は素敵だし、
女性も素敵。
事件もちょっと滑稽だったりして
遊び心もあり、するする読める。
いきなりここから読んだので、
前後を繋げて読みたい! -
くま様んちにお引越し。
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旅籠「かわせみ」の女主人・るいと、八丁堀与力の次男坊として生まれた東吾の穏やかな恋愛を縦糸に、江戸八百八町に起こる殺人や盗み、色恋沙汰などを横糸にして織られているシリーズ物の第三弾。一話完結で読みやすいのだけれど「東吾とるいはいつ祝言挙げれるのよ!」とツッコミを入れたくなる。でも江戸の人情とか、スローライフなところとか、ゆっくりと流れる川のようで美しい。第三弾では「かわせみ」の庭に咲く桐の花の下でいなくなった少女をめぐる「桐の花散る」が好き。