新装版 御宿かわせみ (17) 雨月 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-100 御宿かわせみ 17)
- 文藝春秋 (2005年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167168995
感想・レビュー・書評
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『矢大臣殺し』の長屋の人たちの人情味に胸が痛くなる
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『伊勢屋の子守』は何ともやり切れない、切ない結末でした。他の話も ほろ苦い後味のものが多かったように思います。
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御宿かわせみシリーズ。第17巻。尾花茶屋の娘・雨月・伊勢屋の子守・白い影法師・梅の咲く日・矢大臣殺し・春の鬼・百千鳥の琴。
女の見栄と流されるままの男の対比が面白い「尾花茶屋の娘」、しょうのない子守りがそうなるまでの心境が哀れな「伊勢屋の子守」、決着が人情味あって良い「矢大臣殺し」と「百千鳥の琴」など。
いつものことながら、犯人の心理説明が巧みで、世の不条理がいたたまれない物語の数々。格差社会、身分制度などのしがらみがありながらも、江戸っ子たちのたくましい様が粋。とりたてて大きな変化がない巻。 -
17
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・尾花茶屋の娘
・雨月
・伊勢屋の子守
・白い影法師
・梅の咲く日
・矢大臣殺し
・春の鬼
・百千鳥の琴 -
御宿かわせみシリーズ8編。ぬるま湯、マンネリなれど気軽に読める。登場人物に進展、変化はなし。事件物ではあっても、推理とは関係なくなってる。けっこう、江戸の地名なんかで今と比べて楽しんだり(笑)
テレビの水戸黄門、映画の釣り馬鹿みたいなもんで、それなりにまったりの読後感。 -
1月20日~1月25日
大きな荷を背にした男が『かわせみ』の軒先で雨宿りをしていた。三十数年前に生き別れた兄を尋ねて、本所深川の寺を廻っているという。兄弟は再会を果たすも、雨の十三夜に永久の別れが待っていた…。表題作ほか「春の鬼」「百千鳥の琴」など全八篇を収録。おなじみ、御宿『かわせみ』の面々による大人気の人情捕物帳シリーズ。 -
読むのにすごーーーーく時間がかかった。別に面白くないワケではないけれど、淡々としすぎて、落ち着きすぎて、特に変化もないのが退屈の原因。まあ途中にインド本などを読んでいたこともあって、カナリ時間をくった作品。そろそろ東吾とるいに赤ちゃんがほしいところだな。
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くま様んちへ船に乗ってお引越し?。
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御宿かわせみシリーズ第17巻。 読みやすいので、ついつい先を読んでいますが、特に話も進展してないし、人情捕物話に落ち着いているところ。新婚の東吾とるいに子供が出来ないので、周りはやきもきしている、というような話も出てきているが、あまりそればかりに固執もせずに季節は移ろっているようである。【2006年12月17日読了】