戦艦武蔵ノート 作家のノート1 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167169107

感想・レビュー・書評

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    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    この人の書く小説が膨大な参考資料と地道な取材活動を素に作られているのだということがよくわかる内容だった。
    本書『戦艦武蔵ノート』は1970年出版、小説『戦艦武蔵』にいたっては1966年出版であるため、取材協力者が武蔵の建造関係者、海軍関係者がそうそうたる面々となっている。現在で同じように取材したとしても、これ程までに質の高い内容にはならないだろうと思う。
    書くとしても発見された武蔵から判明した事を書き加える程度ではないかと思う。
    また、小説『戦艦武蔵』、小説『高熱隧道』の二作品を読んでいるが、この人の作品を読むと戦争という存在の恐ろしさの一端が垣間見え、戦後どころかバブル崩壊後に生まれた自分としては戦争の恐ろしさに震えるばかりだ。
    何はともあれ、戦艦に興味がある人には読んで欲しいし、そうでなくても戦争について知るにはよい本だと考える。

  • 2014.2.7(金)¥105。
    2014.2.25(火)。

  • こ人の本は結構読んだが、本当に良く調べているなと感心
    させられる。

  • 戦艦武蔵の裏話。時代が古いと戦争の記憶が生々しいため、取材に苦労している様子がうかがわれます。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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