少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉 (文春文庫)

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著者 : 石田衣良
  • 文藝春秋 (2002年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174064

少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れたIWGP2作目。

    【読間】
    再読。(初読は11~12年前くらいか?)
    小説の再読など、普段はほとんどしないのだけど、、、これの前に読んでいた作品が面白すぎて一気読み。計算が狂い、、、朝の出勤前、自宅に未読の本が一冊もないという緊急事態。

    通勤時間が長いので本無しでは辛すぎる・・・と本棚から引っ張り出した1冊 。“題材”は覚えているものの内容(展開も結末も)はほとんど思い出せない。思いの外新鮮な気持ちで読み進めているところ(笑)。

    ★「妖精の庭」
    当時は年に1冊ペースで刊行されていたIWGP、世相を反映させた世界観がシリーズの特徴だとは周知の事実だが、こうして十年以上を経て読み返すと、やはりいろいろ懐かしい(笑)。

    インターネットの覗き部屋・・・ああ、そういえば話題になったなぁ。

    PHS・・・使ってたなぁ。今の若者はPHSなんか知らないんだろな(苦笑)。

    デジカメ・・・まだ普及しきっていない頃だったのか。そうか、、、。

    荒い画質でカクカクとコマ送りのように動く中継動画・・・コレを“ああ、分かる分かる”と懐かしむことの出来る最後の世代なのかも、自分。

    ストーリーよりも、そんな↑あれこれの方が頭の中を大きく占めたという一編だった。

    ※思えばマコトとは同年代のはず(同い年か、1コ違いかくらい)。いつのまにかマコトもけっこうな年下になってしまった悲哀・・・。

    ★「少年計数機」
    表題作。
    ガングロメイク、ヤマンバギャル、厚底サンダル
    ・・・あったあった。
    こういうのを読み返してすこし前の世相を懐かしむの、案外イイかも(笑)。

    ど真ん中なヤクザの会長と夫婦になってる芸能人・・・マスコミ的に、世論的に許されるのかしら?

    ★「銀十字」
    今回は、バイクを使った引ったくり…かな…。
    今でもたまに聞こえてくる話だから、別段懐かしくも無し。

    じいさん二人組が、生きざまも事件の落とし方もどちらも至極格好良し。

    ★「水の中の目」
    今回は、、、
    大人のパーティー、電話Box、女子高校生監禁事件、、か。

    シリーズ屈指の胸糞悪くなるハナシ。

    再読なため黒幕の存在を知りながら読んでも、何かに背中を追いたてられるような感覚が止まなかった。逆に、再読だからこそ府に落ちる点もあったり。再読も、たまには悪くないな、と。

    クライマックスでマコトの下した選択も、初読の時には嫌悪感を抱いたものだが、10年の歳月は、同じ場面を別な色に写してくれた。

    ★3つ、7ポイント半。
    2017.11.10.再読

  • 大好きなシリーズ読み返そう第二作目。
    「妖精の庭」…ショー(貝山祥子)とアスミのお話。キャリバンが気持ち悪すぎた。怖い。
    「少年計数機」…マコトとヒロキの友情。一緒に泣くシーンは心がジンとした。ここでゼロワンが出てくる。
    「銀十字」…喜代治と鉄、シルヴァークロス。吉岡さんもなかなか良い味出してる。何だかんだで吉岡さんとマコトの関係好きだ。
    「水のなかの目」…パーティ潰しのお話。こういう事件(監禁…とか)って見たことあって、何だかもう嫌な感じ。アツシは何だったんだろうか。闇。やっぱり困ったときのGボーイズ。チームワーク素敵です。

  • 最後の女子高生監禁事件の話は心が痛む。黒い話だ。だが読んで良かった。黒い話だからこそ、読み応えがあった。題材は昔起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件なのだと思う。あの事件でも感じたが、人は残酷な生き物だ。

  • 久々に読み返した。
    石田さんの短編は読みやすくて頭がモヤモヤしている時にちょうどいい。
    最後の『水のなかの目』は内容的にはハードだったなぁ。
    でも目をそむけてはいけないことにもちゃんと立ち向かうマコトはカッコよすぎ。
    マコトみたいな人が近くにいたらと思うけど、ドラマの印象が強すぎるからちょっとイヤだけど。

    4編中、よかったのは表題の『少年計数機』と『銀十字』です。

  • <内容紹介より>
    自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻き込まれていくが…。池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾!

    ――――
    前作に引き続き、ストーリー展開の店舗の良さと、語り口の軽妙さでするすると読み進むことができました。
    全部で四編の作品が収録されていますが、LDで、すべてのものを数えていないと落ち着かない、という少年が主人公の表題作「少年計数機」と、ひったくり犯を捕まえようと70歳の老人コンビと調査に乗り出す「銀十字」は特に面白く感じました。

    最後に収録されていた「水の中の目」は、女子高生が輪姦されたりマコトのそばで活動していた人の中から死人が出たりと少し後味の悪いものに仕上がっていました。
    尤も、「池袋」という町のストリートで起こる事件ですから、ある程度血なまぐさいのは仕方ないのかもしれませんが……。

    あと、2002年という時代を反映してか、登場人物たちが持っているのがPHSということに(2巻になって改めて)気づき、懐かしいような気にもなりました。
    逆に、今の中学生や高校生にはわかるのかな?とも思ったり。スマホが使えればもっと簡単に解決できる事件出もあるような気もしますが、そういった面での「古さ」を感じさせない作品であることは、素晴らしいことだとも思います。

  • 内容をふわっと途中までは覚えてるんだけれど、最後にこんな展開だったっけ?みたいなお話ばかりでした。また新鮮な感じで読めました。
    最後の水の中の目が重たかったです。

  • H29.07.09 読了。

    ドラマ版では前作と今作までが原作となっていて、先にドラマ版を観ていた「少年計数機」。
    ドラマ版は良い感じに映像化できていたんだと感じた。

    「水のなかの目」はまさかのマコトに危機が!
    という、他の話と趣向が違う、ミステリー要素も入っている作品で面白かった。

    このシリーズはまだまだ先が長いので、続きも読んでみたい。

  • 最後のお話、『水の中の目』について

    --------------------------

    女子高生コンクリート詰め事件がモデルになっているのは明らかだった。昭和63年の事件と違うのは、強姦や暴行をした少年たちが女子高生を直接殺さなかった、という点。殺していないから、少年たちは数年で少年院から出てきて池袋で事件を起こした。

    性癖に関わらず、性格においてもSとかMとか言って区別することは一般的になった。
    だけどなんていうか、本当のSというか、レイプとかそういう行為でしか興奮できない人もいるわけで、そういう人にとっては生きにくい世の中だろうなとも思う。だけど、レイプされた本人や家族からしてみたら、そんなやつは死んでしまえってなるのは当たり前の話。
    とても扱いにくい話題だ。

    マコトもGボーイズのキングも池袋のヤクザたちも、街で暴れるドSな少年たちを捕えようとする。
    死人を出しながらも、少年たちを捕まえ、リーダーの少年もマコトを囮にして逮捕させるが、実は少年たちの暴力性を操っていたのは弱気な少年だった、ということでマコトがなんとか学校のプールで仕留める、というストーリー。

    読みながら、『うつくしい子ども』と雰囲気が似てる、と思った。書かれた時期も同じ頃だし。少年犯罪について石田衣良さん的に思うことがあったのかな。
    女子高生コンクリート詰め事件や栃木リンチ殺人事件、凶悪な少年犯罪への悲しい気持ちは何十年経っても消えない。

  • 小気味良い文章にセンスを感じる。勢いもまだまだ衰えす面白いが、さらっとえげつない話が出てくるし、犯罪者が見逃されたり私刑にあったりするので現実感はあまりないかも。
    ミナガワや喜代治&鉄のようにかっこいい歳上が目立っていた。

  • 表題作が良かったなぁ。
    やはり、子供が出てくる話はぐっとくることが多いですね。
    最後のエピソードも子供絡みの話なんだけど、味わいは表題作とは対照的。
    こちらは評価が分かれそうです。
    自分は、これはこれで良いのではないかと思いましたが。

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少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉 (文春文庫)の作品紹介

自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻きこまれていくが…。池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾。

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