少年計数機 池袋ウエストゲートパークII (文春文庫 い 47-3)
- 文藝春秋 (2002年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167174064
感想・レビュー・書評
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IWGP第2弾、少年計数機はドラマにも入ってる
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IWGP第2作目。
ドラマファンなのですが、本作の中にも「妖精の庭」「少年計数機」とドラマにも盛り込まれたシナリオが含まれていました。
個人的には映像化されていない「水の中の目」がとても好きです。
暴力事件の生々しさ、アツシの不気味さ、
また特にプールでの描写が極彩色に眼に浮かぶように美しく、惹かれました。 -
<内容紹介より>
自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻き込まれていくが…。池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾!
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前作に引き続き、ストーリー展開の店舗の良さと、語り口の軽妙さでするすると読み進むことができました。
全部で四編の作品が収録されていますが、LDで、すべてのものを数えていないと落ち着かない、という少年が主人公の表題作「少年計数機」と、ひったくり犯を捕まえようと70歳の老人コンビと調査に乗り出す「銀十字」は特に面白く感じました。
最後に収録されていた「水の中の目」は、女子高生が輪姦されたりマコトのそばで活動していた人の中から死人が出たりと少し後味の悪いものに仕上がっていました。
尤も、「池袋」という町のストリートで起こる事件ですから、ある程度血なまぐさいのは仕方ないのかもしれませんが……。
あと、2002年という時代を反映してか、登場人物たちが持っているのがPHSということに(2巻になって改めて)気づき、懐かしいような気にもなりました。
逆に、今の中学生や高校生にはわかるのかな?とも思ったり。スマホが使えればもっと簡単に解決できる事件出もあるような気もしますが、そういった面での「古さ」を感じさせない作品であることは、素晴らしいことだとも思います。 -
内容をふわっと途中までは覚えてるんだけれど、最後にこんな展開だったっけ?みたいなお話ばかりでした。また新鮮な感じで読めました。
最後の水の中の目が重たかったです。 -
H29.07.09 読了。
ドラマ版では前作と今作までが原作となっていて、先にドラマ版を観ていた「少年計数機」。
ドラマ版は良い感じに映像化できていたんだと感じた。
「水のなかの目」はまさかのマコトに危機が!
という、他の話と趣向が違う、ミステリー要素も入っている作品で面白かった。
このシリーズはまだまだ先が長いので、続きも読んでみたい。 -
小気味良い文章にセンスを感じる。勢いもまだまだ衰えす面白いが、さらっとえげつない話が出てくるし、犯罪者が見逃されたり私刑にあったりするので現実感はあまりないかも。
ミナガワや喜代治&鉄のようにかっこいい歳上が目立っていた。 -
表題作が良かったなぁ。
やはり、子供が出てくる話はぐっとくることが多いですね。
最後のエピソードも子供絡みの話なんだけど、味わいは表題作とは対照的。
こちらは評価が分かれそうです。
自分は、これはこれで良いのではないかと思いましたが。 -
自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。
その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!
マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻きこまれていくが…。
池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。
爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾。 -
マコトが危ないストーリーが多かった