波のうえの魔術師 (文春文庫)

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著者 : 石田衣良
  • 文藝春秋 (2003年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174071

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波のうえの魔術師 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 前に一度読んだ記憶があるけど、再読。
    このころの石田衣良の文章は、何度読んでも流れるようで秀逸でうまいと思う。
    状況や心情や機微をしっかりと的確にとらえるが、丁寧過ぎずさらっと行ってしまうところがなんとも言えない。
    株の知識は全く何のだが、一流のトレーダーになった気分にさせてくれるが、いつもながら主人公は才能と閃きが突出していて、あまり努力しなくても成功してしまうあたりはいかんともしがたい。
    まあ、熱血努力家を書いてほしいとは思わないからそれはそれで良いのだろう。

  • スピード感があり、面白い。

  • 21世紀初頭、謎の老投資家に誘われたフリーターが金融知識を身につけ、株式市場で大勝負に臨む物語。専門用語もうまく説明されていてつっかからず、ミステリ要素もあってスラスラと読めた。

  • 最初の印象は福本伸行さんの『金と銀』のような印象を受けました。

    主人公の成長が少しばかり早過ぎるような気もしますが、その分物語に疾走感が出て、次は次はとページを捲らさせられます。


    主人公は一人の老人に見出され、投資の技術と市場を見る眼が養われていく。
    銀行に騙された老人達、老人の家に出入りする右翼、外資の日本支店の代表等と主人公は出会うのだが、物語はその全ての人達に巻き込まれ、秋のディールに収束される!

    続編があっても良いと思います!

  • 「きみが身につけた値動き感覚というのは、きみ固有のもので誰も代わりになることはできない。……その重要性は経済に限るものではないと、わたしは思っている。……一国の盛衰や私企業の成長と停滞、そして私たちひとりひとりの人生にも、細かな波の上下と潮目のうねりがある。自分自身の運命について、値動き感覚を研ぎ澄ましておくのも悪くないだろう」(42頁)

  • 2016年6月3日
    就職浪人フリーターがマーケットの天才老人と出会い、過去に老人達を騙した銀行に一矢報いる成長物語。
    少し専門用語が多く理解するのが難しい部分がある。

  • 10年近く前に読んだけど、内容忘れたので再読

    パチンコに明け暮れていた就職浪人の主人公が
    1人の老人に見初められ、株価の波を乗りこなす
    ”魔術師”を目指し、マーケットという大海原に漕ぎ出る・・

    最初の読了時から年を重ね、日経も読んでいて、
    前よりも内容についていけて嬉しいというのがまず感想

    ストーリーはタイトルからわかるような
    そのままの展開だけど、起承転結がはっきりしていて
    単純におもしろく読めます

  • 石田衣良っぽくないような気もしたが、まぁ好き。上手くいきすぎてるとこがいい。トレーダー意欲高まる。

    p28 パブロ・カザルス
    p30 相場観は新聞と指数帳
    p34 現代アメリカの経済モデルはマサチューセッツ・アヴェニュー・モデル;財政・金融・通貨のポリシーミックスで景気の刺激と抑制をコントロールする
    p40 儲かりそうなあれもこれもではなく、自分が切実に感じられる一本の銘柄に絞る。そしてただ1本を研ぎ澄ます。
    p43 揺れ動く値に即応するマーケット感覚が出来たら、次に必要なのはその感覚を基にした投資技術。酒田罫線法、中源線
    p49 今の経済状況を理解するにはバブルの膨張と崩壊についての省察が欠かせない。1985年NYでの5カ国蔵相会議から勉強する。
    レーガン政権の双子の赤字→19855カ国蔵相会議でドル安誘導→円高でも日本経済は強く、国力過信に繋がる。
    アメリカの公定歩合引き下げ→87年に金利差維持のため日本も2.5%の低金利→株や地価の暴騰(低金利なので借金しやすい)→バブル崩壊で一千兆円の借金が残る
    p57 失敗を早めにリセットする。マーケット感覚を捨てない。分割投資する。
    p68 派手に目立って仕掛けるなどというのは下の下の投資。周囲に流されずただひとり別の道をいく、その勇気を持たなければとても成功はおぼつかない。
    p69 上司や教科書や時代に従順なだけの人間には投資家は務まらない。
    p103 金融工学入門書 株価は究極のランダムウォークで、過去の動きからつぎの値を予測することが不可能な純粋に気まぐれな数列

  • 投資の話で、主人公が素人からプロになっていくところが好きだ。麻雀放浪記みたいだ。

  • 意外と面白い。

    IWGPのドラマの印象で、もっとチャライ作家かと思ってましたが、文章のリズム感や、セリフと描写のバランスがよく非常に読みやすい。

    何より、この後どうなるの?って思わせる展開が上手いんだよな〜。

    期待してなかった分、満足感があったのと、さすが売れっ子作家だけあるなという感じ。

    株に関しては詳しくないのですが、結構興味深く読めたし、ラストも凄いどんでん返しはないけど、油断してた所にズドンと来るのでなかなか良かった。

    若干、株の売買や勉強や色恋が上手く行き過ぎてる感じがありますが、まーそこは小説ってことでよしとしましょう。

    なかなかオススメの一冊です。

    株に興味がある方は是非!

  • 大抵の衣良さんさくさく読めるけど、これはちょっと時間かかった。相変わらずキャラは良いし流れもすっきりしていて読みやすいけど題材が…!衣良さんてすごいな。。市場にまったく興味のない私には理解しながら読もうとすると結構大変でした。どうやって終わらせるのか心配になりながら読み進めたけど、最終的にはすっきり終わって良かったです。それにしても白戸はお利口だし、それを見抜いた小塚老人は見る目ありすぎる。

  • 就職浪人青年が天才投資家老人に拾われ市場の荒波に魅入られるはなし。
    セミパチプロだった白戸が、小塚老人の秘書としてゼロから市場に触れてから、大仕事を遂げるまでのわくわくかん。
    悪徳銀行へ復讐のため画策された経済犯罪のと結果の読めないハラハラかん。
    感情を見せない老人の過去やひととなり、右翼暴力団のキャラクターなど人間のいきいきかん。
    一仕事を終えた二人のその後はふたりらしくてとてもよかった。

  • 投機をやったことがある人なら、きっと3倍面白い。
    ドラマ「ビッグマネー」の原作。ドラマの方が好き。

  • 投資のことを扱っていると聞いていたので読んでみたんですけれどもまあ…小説的な面白さよりもアレですね…色々と勉強になったかな、と! といった感が強かったですねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    空売りとかねぇ…自分は現物取引しかしていないのでその仕組みがよく分からなかったんですけれども、これは株の本とかで再度勉強することにいたしましょう…。

    んー…まあ、エンターテイメント小説なのかな、これは…開設では青春小説でもある、みたいなことが書かれていたような気がするんですけれどもまあ…しがない青年にたまたま投資の才能があったよ♪♪♪ ということを誇示する小説でしたね…おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 大学を卒業し、定職に就かずパチンコで稼いでいた男がある投資家に出会い、彼のもとで投資を始める。難しい話も出てくるんだけど、投資で稼ぐ面白さを知ることが出来た。

  • 老投資家のパートナーにパチンコで生活費を稼いでいたフリーターが突然選ばれ、大手都市銀行に復讐をする物語。株や投資の仕組みは分からないけど、数字に一喜一憂して、生活をかける姿は読んでいる側もはらはらする。
    社会のブラックな面も描かれているが、さわやかな読了感の本。

  • 経済や株式市場のカラクリ。投資やマーケットには興味津々でとても分かり易かった。投資家と労働者とヤクザとホームレスで成り立つ世の中。インサイダー取引、証券取引法違反…。
    何も知らずに読んだのだけど、勝手に白戸少年がIWGP=長瀬智也のイメージが定着してしまい最後までぬぐえなかったのだけど「ビッグマネー!」というドラマで長瀬智也主演で放送されていたようで妙に納得。

  • 実は、石田 衣良を読むきっかけになったのは、この作品のテレビドラマ「ビッグマネー」*1でした。
    まあ、あんまりテレビを見なくなってた時期だったので、かなりいい加減にしか見られてなかったのですが、なんか、気になるドラマでした。

    これに出てくる老人が、植木 等で、これが格好いいんだ。

    で、原作の「波のうえの魔術師」という原作があることを知って、読もうと思って、石田衣良に手を出したわけです。

    あれから、数年(笑)。やっと、読めました。

    老人の名前は、小塚。やっぱり、格好いいわ。

    まあ、株の話はよくわからないので、途中、「なんのこっちゃ??」っていうのはあったのですが……。

    ちなみに、これ、妹も読んでました。

    「全然、おもしろくなかったわ」

    という感想でした。
    株とか、マネーゲームに、全然理解や愛がないのは、そういう血だからかもしれません。

    でも、それなのにあの無精な人が(スマン)最後まで読んだというのはけっこうすごいなぁと思いました。
    なんか、読ませるものがあるみたいです。

  • 【本の内容】
    あの銀行を撃ち落とせ!

    謎の老投資家が選んだ復讐のパートナーはフリーターの“おれ”だった。

    マーケットのAtoZを叩きこまれた青年と老人のコンビが挑むのは、預金量第三位の大都市銀行。

    知力の限りを尽くした「秋のディール」のゆくえは…。

    新時代の経済クライムサスペンスにして、連続ドラマ化話題作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    ニート気味のパチプロ青年が老資産家に見込まれて株を覚え、ふたりは詐欺まがいの手法で儲けた銀行に一泡吹かせようとマネーゲームに乗り出す。

    株価操作で銀行株を下落させ、売買の差額で利ざやを得るスピーディな展開は圧巻。

    読めば、複雑な株式市場についての理解も進む!?

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 株式の知識があったほうが断然面白い。あたしは(知識が)全くないので、途中内容がよくわからないまま読み進めてしまうこともあった。ある人と運命的な出会い、未知の世界に案内され、中途半端なパチプロが億単位の株式を運用。うまく説明できないが、プリティーウーマン的なHappy Endと、彼の未来に幸あれと願わずにはいられない。

  • テンポもよく、主人公たちのモチベーションには十分共感できるので面白かったです。
    でも、なんかねえ、主人公が格好良すぎるのよ。

    地方から出てきてそこそこの大学に一浪して入り、5年かけて卒業したものの半年もの間就職浪人してパチンコで日銭を稼ぐ。
    よれよれのスエットを着てちびたスニーカーを履いて過ごす毎日。
    そんな主人公が、ちょっと見ただけでオーダーメイドのスーツの出来について語り、クラシックの曲や演奏について語り、当たり前のようにその家具のデザイナーについて語る。

    そういう人がいないとは言わない。
    地方から出てきたってスーツや音楽や家具に造詣の深い人はいるだろう。
    だけどこれ、フィクションなのよ。小説なの。
    そんな主人公が、下から這い上がってきた人物だと読者は思うだろうか。
    なぜわざわざそんな人を主人公に据えたのかな。

    どうにも作者の顔がちらついてしょうがなかった。

    同じように若くてちょっと世間をかじっただけの若者が、その道のプロに導かれて偽札作りの腕を磨いていく小説「奪取」には、そんなこと感じなかったんだけど。
    もちろん作者真保裕一の顔は知っている。でも。

    かっこ悪いやつがかっこ悪く這い登っていく話だったら、もっと私は面白く読めたのにな、と残念。
    これはあくまで私の趣味ですから。
    格好良い若者が、まじめに一生懸命に株式の勉強をして恋をして世の中を知っていく話。
    どんでん返しももちろんあります。
    仕掛けはうまくいくのか、復讐は成し遂げられるのか。
    そもそも誰の復讐なのか。
    上手い小説です。

  • 石田衣良さんなのに相場?と思いましたがストーリーは普通に面白かったです。
    計画がうまく行ったりうまく行かなかったり、という波があまり感じられず、淡々と進んでいる印象を受け、端的にいうと盛り上がりにはかけたかなと思います。

  • 2002年にフジ系列で放映されたTVドラマ「ビッグマネー」の原作となった小説。タイトルの「波」は株価のチャートのことで、株式市場で繰り広げられるクライムサスペンスなお話。実家の書棚より拝借して読了。

    石田衣良さんは初だったのですが、イメージは「現代の若者を描く」的な軽い感じだったので、この内容はちょっと意外ですね。元々、こういう作品を書いている作家さんなのか、と思うくらい、すんなり読めたし、読みやすかったです。読みやすさは、きっと石田衣良さんの技量でしょう。

    クライムサスペンスなので、自分では体験できない世界をハラハラしながら楽しめましたが、それ以上に、株式市場について読んでいるうちに理解してしまいました。経済や株式の取っ掛かりを、楽しく突破したい人にはかなりオススメできる小説です。「気になる銘柄の波を毎日追いかけてみようかな」と思うくらい。

    冒頭やあとがきを拝借すると、この作品が「世界かまるで変わってしまう一冊」になる人もいるでしょうね。

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波のうえの魔術師 (文春文庫)の作品紹介

あの銀行を撃ち落とせ!謎の老投資家が選んだ復讐のパートナーはフリーターの"おれ"だった。マーケットのAtoZを叩きこまれた青年と老人のコンビが挑むのは、預金量第三位の大都市銀行。知力の限りを尽くした「秋のディール」のゆくえは…。新時代の経済クライムサスペンスにして、連続ドラマ化話題作。

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