波のうえの魔術師 (文春文庫)

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著者 : 石田衣良
  • 文藝春秋 (2003年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174071

波のうえの魔術師 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • テンポもよく、主人公たちのモチベーションには十分共感できるので面白かったです。
    でも、なんかねえ、主人公が格好良すぎるのよ。

    地方から出てきてそこそこの大学に一浪して入り、5年かけて卒業したものの半年もの間就職浪人してパチンコで日銭を稼ぐ。
    よれよれのスエットを着てちびたスニーカーを履いて過ごす毎日。
    そんな主人公が、ちょっと見ただけでオーダーメイドのスーツの出来について語り、クラシックの曲や演奏について語り、当たり前のようにその家具のデザイナーについて語る。

    そういう人がいないとは言わない。
    地方から出てきたってスーツや音楽や家具に造詣の深い人はいるだろう。
    だけどこれ、フィクションなのよ。小説なの。
    そんな主人公が、下から這い上がってきた人物だと読者は思うだろうか。
    なぜわざわざそんな人を主人公に据えたのかな。

    どうにも作者の顔がちらついてしょうがなかった。

    同じように若くてちょっと世間をかじっただけの若者が、その道のプロに導かれて偽札作りの腕を磨いていく小説「奪取」には、そんなこと感じなかったんだけど。
    もちろん作者真保裕一の顔は知っている。でも。

    かっこ悪いやつがかっこ悪く這い登っていく話だったら、もっと私は面白く読めたのにな、と残念。
    これはあくまで私の趣味ですから。
    格好良い若者が、まじめに一生懸命に株式の勉強をして恋をして世の中を知っていく話。
    どんでん返しももちろんあります。
    仕掛けはうまくいくのか、復讐は成し遂げられるのか。
    そもそも誰の復讐なのか。
    上手い小説です。

  • 面白かったけど、まあ普通。
    主人公の白戸君をかっこよく描きすぎじゃないかと。ちょっと白々しくなるような個所が多々ありました。だって、部屋に入って流れてるクラシックが、まあブラームスだとか曲名や作曲者が何だとか分かるとしても、聞いただけで指揮者(かな)が目の前に浮かんだり、初対面の人がきてるスーツを「XXXXの上下を着て」みたいなそんなわかるかって、なんか人間味ないというかかっこよすぎてしらじらしいというか、しょっぱい感じがして、こういうのは好きじゃない。

  • 実は、石田 衣良を読むきっかけになったのは、この作品のテレビドラマ「ビッグマネー」*1でした。
    まあ、あんまりテレビを見なくなってた時期だったので、かなりいい加減にしか見られてなかったのですが、なんか、気になるドラマでした。

    これに出てくる老人が、植木 等で、これが格好いいんだ。

    で、原作の「波のうえの魔術師」という原作があることを知って、読もうと思って、石田衣良に手を出したわけです。

    あれから、数年(笑)。やっと、読めました。

    老人の名前は、小塚。やっぱり、格好いいわ。

    まあ、株の話はよくわからないので、途中、「なんのこっちゃ??」っていうのはあったのですが……。

    ちなみに、これ、妹も読んでました。

    「全然、おもしろくなかったわ」

    という感想でした。
    株とか、マネーゲームに、全然理解や愛がないのは、そういう血だからかもしれません。

    でも、それなのにあの無精な人が(スマン)最後まで読んだというのはけっこうすごいなぁと思いました。
    なんか、読ませるものがあるみたいです。

  •  石田衣良らしからぬ、株式トレーディングの話。
    ある老人が、うだつのあがらない(カイジの最初みたいな)青年に声をかけて、株トレードを仕込み、バブル崩壊後融資つき変額保険の加害者ともいえる大手銀行に痛手を負わせるために2人で仕掛けていく。。。という話。
     私は数字が苦手だから株のことはわからないし興味もないけど、こういう物語は嫌いじゃない。 

     それにしても、電話1本で大金を右から左へ動かす株式の世界を見ると、仕事って一体なんだろう。。。って思う。金って一体なんだろう。

     私ももっと金を得ようとする努力をしなきゃいかんな

  • 石田衣良らしく、スピード感有。ある程度の知識さえあれば、楽しめる。もうちょっと勉強してからもう一度読みたい。

  • とんとん拍子に話が進みすぎる。主人公が反撃に合うことがないので、スリルがない。
    毎日、株価を書き写してると、株取引の感覚が磨かれるらしい。やってみるか。

  • 前に一度読んだ記憶があるけど、再読。
    このころの石田衣良の文章は、何度読んでも流れるようで秀逸でうまいと思う。
    状況や心情や機微をしっかりと的確にとらえるが、丁寧過ぎずさらっと行ってしまうところがなんとも言えない。
    株の知識は全く何のだが、一流のトレーダーになった気分にさせてくれるが、いつもながら主人公は才能と閃きが突出していて、あまり努力しなくても成功してしまうあたりはいかんともしがたい。
    まあ、熱血努力家を書いてほしいとは思わないからそれはそれで良いのだろう。

  • あらすじ(背表紙より)
    あの銀行を撃ち落とせ!謎の老投資家が選んだ復讐のパートナーはフリーターの“おれ”だった。マーケットのAtoZを叩きこまれた青年と老人のコンビが挑むのは、預金量第三位の大都市銀行。知力の限りを尽くした「秋のディール」のゆくえは…。新時代の経済クライムサスペンスにして、連続ドラマ化話題作。

  • スピード感があり、面白い。

  • 21世紀初頭、謎の老投資家に誘われたフリーターが金融知識を身につけ、株式市場で大勝負に臨む物語。専門用語もうまく説明されていてつっかからず、ミステリ要素もあってスラスラと読めた。

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波のうえの魔術師 (文春文庫)の作品紹介

あの銀行を撃ち落とせ!謎の老投資家が選んだ復讐のパートナーはフリーターの"おれ"だった。マーケットのAtoZを叩きこまれた青年と老人のコンビが挑むのは、預金量第三位の大都市銀行。知力の限りを尽くした「秋のディール」のゆくえは…。新時代の経済クライムサスペンスにして、連続ドラマ化話題作。

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