電子の星 池袋ウエストゲートパークIV (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174095

作品紹介・あらすじ

アングラDVDの人体損壊映像と池袋の秘密クラブの関係は?マコトはネットおたくと失踪した親友の行方を追うが…。通り魔にギャングの息子を殺されたジャズタクシー運転手に告知された悲惨な真実とは?「今」をシャープに描く、ストリートミステリー第4弾。切れ味、スピード、さらに快調。

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずかっこええマコト。

  • 振り返り読みです。

    東口ラーメンライン
    元Gボーイズメンバーの店に嫌がらせをする敵対店舗を撃退する話。
    ストーリーの中で、東口の外れにあったラーメン屋(無敵家、ばんから、光麺(光麺は既に閉店済み))も出てきて、親近感が湧きました。
    ドラマのスープの回とはほとんど内容は異なっているので、少し新鮮な感覚で読めました。

    ワルツ・フォー・ベイビー
    これはアニメでもそのまま放送された話。
    自分の息子が亡くなった事件の真相が、かつての息子の恋人によるものであり、最後にその真相を本人から明かされる少しナイーブな話。
    最後はすべてを受け入れた親父さんの優しさにほっこり。

    黒いフードの夜
    海外からやってきた売春少年とその家族(父親)を組織から救う話。
    この話は、今は裏社会に潜んでいるけど、今後公に広がって来る社会問題ではないかと思いました。
    先々のI.W.G.Pの話にもあるように、在日外国人に関わる問題の始まりのようにも感じました。

    電子の星
    最後の話は、話中の描写がリアルでグロテスクだったので、10数年ぶりに読みましたがはっきりと覚えていました。
    最後はいつものメンバーでアンダーグラウンドな池袋の闇を暴いていましたが、本シリーズらしさがあるといえばあったのでは?と思える話でした。(少し尻すぼみ感はありましたが・・・)

  • ラーメンの話から始まって人体損壊の話で終わる本ってなかなか無い。
    扱っている話題は暗くて粘性のあるものばかりだけど、それでもコミック感覚で読めるのがこのシリーズのいい所。とはいえ、最後の電子の星の重さはそれでは片付けられない程度だった。まだ負けてもいない奴は負け犬以下だっていうの、とても良い。

  • 電子の星が重すぎてそれ以外の話の感想を書く気にならない…IWGP史上1番重かった…そろそろ誠が死なないか心配になってくる

  • ラーメンラインが特に好きだ。ラーメン普段食べないけど文章のラーメンはおいしく食べられる。
    話がこなれてきて第一巻の勢いはないけど、安定感のある展開で良かった。四話目は少しグロかった…。
    レギュラーキャラもたくさん出てきて楽しい。

  • シリーズものなので話がサクサク進みすぎている感が少しあった。その分テンポが良く読みやすかったのでさっと読みたい人にオススメ。
    少しグロッキーな表現があったため要注意

  • 「東口ラーメンライン」は、Gボーイズのツインタワーが経営するラーメン店が、何者かによる嫌がらせの被害を受け、マコトが犯人をさがし出す話。

    「ワルツフォーベビー」は、五年前に息子を殺した犯人について調べてほしいという父親の依頼をマコトが引き受ける話。息子の南条利洋は、かつて上野のチーム「アポロ」のリーダーを務めていましたが、マコトが話を聞きに行くと、当時の仲間たちはことばを濁します。その後、利洋の妻であった晴海とその関係者から、利洋が仲間たちに向けていた顔と、意外な事実が判明していくことになります。

    「黒いフードの夜」は、ビルマ人の少年のサヤーの物語。彼の父親は、民主化運動にコミットしながらも、仲間を裏切ることになってしまい、そのために日本にいる現在でも息子のサヤーは苦しむことになります。

    「電子の星」は、過激なSM動画の撮影にかかわる物語で、かなり衝撃的な叙述を含んでいます。

  • 表題の「電子の星」は、過激な描写が多く、重い内容なので気鬱になった。
    事件を通じて、テルが勇気ある立派な負け犬に成長したことだけが救いかな、、

  • これも前読んでたかな。

  • よみやすさ2
    おもしろさ2
    またよみたい1

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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