灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク〈6〉 (文春文庫)

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著者 : 石田衣良
  • 文藝春秋 (2008年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174132

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灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク〈6〉 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2013/04/18読了

    IWGPシリーズ6 エンターテイメント小説は時間を忘れて読めるからいいね。シリーズ化することで、これまでに登場した人物や事件も絡めてくるから、尚更ファンにとってはたまらない。

    <灰色のピーターパン>
    "インストール"に似た感じ。
    頭の使い方一つで、子どもでも楽に大金を稼ぐことができる時代なのだから、なんだか虚しく思ってしまうマコトの気持ちもわかるな。
    まさか春麗が出てくるとは。
    子どもが帰る場所「親」が、ラストにあるっていうのがいいね。

    <野獣とリユニオン>
    今作で一番好きなエピソード。
    妹にしてみれば煮え切らないところもあるかもしれないけれど、最も美しい終結の仕方だったと思う。人を許す、認めるということはきっとこういう覚悟と心意気がなければできないのだ。

    <駅前無許可ガーデン>
    Gボーイズ&ガールズとは一体何者なんだろうかと常々思うけどそれは無粋かな。
    サリンジャーの『ライ麦畑で捕まえて』 のキャッチャーミットの話が出たのはちょっと嬉しかった。色んな解釈があるけれど、私はこの作品で提示された解釈が好きだから。
    日本は闇の淵の不条理しかなくて、それこそキャッチしてもらわなければ救われないようなものだ。それが子育てとか、親という責任的立場にある、ともいえる。
    "母" としての笑顔のくだりがお気に入り。

    <池袋フェニックス計画>
    シビルウォーのように、緊迫した空気感こそIWGPっぽいなと思う。
    革新の後ろには傷が生み出される。それを知らずに革新を進めれば、精神的にも物理的にも、弱者の死体だらけになってしまうのだ。
    エリートはそれを知っている。見ないフリを決め込んでいるだけなのだ。
    心苦しいシーンもあったが、計画が動き始めてからは爽快だったね。現実の日本でも完全に遂行できるはずのない排除・消毒がまかり通っているふしがあるから、何ともいえない気持ちにはなったけど。

  • ★★★★☆
    野獣とリユニオン、駅前無認可ガーデンが入っていたから4★

    宮藤官九郎脚本で猛威を奮ったテレビドラマの原作。クドカンだからあーなったし、だから猛威を奮ったと思う。
    視点は、「携帯電話やパソコンと同じようにデリヘルもモデルチェンジしているようだった。なにもかもそんなスピードで変わらなくても、おれはいいと思うんだが。(池袋フェニックス計画p217」同様に多様化若年化する社会問題への風刺。

  • またまた安定のIWGP。

    窪塚洋介のキングも良かったですが、段々小説のキングもいいなと思います。

    野獣とリユニオンが面白かった。
    池袋フェニックス計画ではサルが活躍。

  • マコトの扱う事件がどんどん大きくなってきて、個人的にはこれじゃない感。珍しく人死にがでなくてよかったし、面白いのは面白いのだけど。
    しかし本当に題名のセンスがすごくよい。それだけでかなり満足。

  • 池袋は安全で清潔なネバーランドってわけじゃない。
    盗撮画像を売りさばく小学5年生が、マコトにSOSを発してきた。
    “まだ人を殺してない人殺し”マッドドッグ相手にマコトの打つ手は?
    街のトラブルシューターの面目躍如たる表題作など4篇を収録したIWGPシリーズ第6弾。

  • 毎回良くもここまでテンポの良い清々しい幕切れの
    短編が思い浮かぶものだと感心してしまう。

    読み終わってそれほど心に残る物語というわけでもないのだが、
    このシリーズは短い時間でサクサク読めてしまい、
    後味が抜群に良い。

    所謂、水戸黄門の後味(*^-^*)

    シリーズ6冊目にしても、衰えるどころか
    あらゆる人を味方に引き込んで、マコトの魅力はさらに大きくなっているのではないだろうか。。。

  • 「灰色のピーターパン」が1番好きでした。
    というより、IWGPで子供が出てくる話が好きだなあと思いました。
    マコトの対応も少し柔らかく感じるから?でしょうか。
    シリーズものなのでそろそろ中だるみになるかなと思っていたのですが、楽しく読めてます。
    衣良さんの飽きさせない文章は流石です。

  • この巻は、話の内容も構成もよかった。

    女子高生のスカートの中を盗撮しては、画像を売りさばく小学生。
    それを知った高校生が、俺たちも仲間に入れろと言いだし、さらには常識も何も通じないクレイジーな男までが介入してきて…。「灰色のピーターパン」

    通り魔に襲われ、一生治らない傷を負わされ夢をあきらめざるを得ない兄。
    その仇を取ってくれ。同じ傷を負わせてやってくれとまことに頼む妹。「野獣とリユニオン」

    頻発する幼児いたずら事件。
    駅前無認可保育園で働くテツオはただ子どもたちをかわいがっているだけなのに、いたずら事件の犯人だと疑われて…。「駅前無認可ガーデン」

    3作は、誰の身近にも起こりうる事件。
    マコトの考える解決というのは、法的にどうこうではなく、彼らの心が穏やかでいられるようにすること。

    例えば「野獣とリユニオン」
    「やられたやりかえす!」「倍返しだ!」
    不幸の連鎖は終わらない。
    だけど。
    決して簡単なことではないけれど、断ち切らなければならない。
    「相手を人間じゃないものにして、怖れたり憎んだりし続けるのは、きっと自分の心のためによくないと思う。(中略)憎しみの場所にいつまでも立っていたくない。まだあいつが憎いけど、それを越えていきたい」

    加害者もまた弱きもので被害者であったと知った時の兄ツカサ。
    「きみの罪は消えることはないだろう。でも、ぼくはきみという人間を許すことにする。(中略)いつまでも、きみを憎んでいたら、ぼくの明日が始まらない。握手だ」
    いや、言えませんよ、こんな聖人みたいなこと。
    でも、言える人間でありたいと思うじゃないですか。

    そして最後の「池袋フェニックス計画」
    ほかの3作よりやや長めのこの作品は、東京都と警視庁を相手にマコトが戦うんですね。
    正論だけど正解じゃないこと。
    街の治安をよくするという名目で、地元の人たちの生活すら圧迫していく『池袋フェニックス計画』
    正論だけじゃ人は生きていけない。
    強者の理論に押しつぶされそうな人たちを、マコトはどう救い出すのか。

    一冊の中に1編、こういう骨太の話が入っていると、読後の満足度がぐっと上がる。

  • 灰色のピーターパン
    野獣とリユニオン
    駅前無許可ガーデン
    池袋フェニックス計画

    一番すっきりしたのは灰色のピーターパン。感動はリユニオンかな。テーマも重かった。みんながちゃんと反省してくれれば良いのにね。

  • どれもよかった!「野獣とリユニオン」のお兄ちゃんのような人ばかりだと平和な世の中になるのにな。
    やっぱり、優しい人は強い人。それにしても、マコト母の強さにはシビれるわんw

  • 今のところ6作目が自分のベスト。フェニックスが最高だな。こんなに上手くいくのか、そりゃあ小説だからだと思うが、上手くまとめたストーリー展開は凄い。サクサク読めた。

  • シリーズ進んでも相変わらず面白い。「駅前無許可ガーデン」も良かったけど久々にサルとタカシどっちも出てきた「池袋フェニックス計画」好きだなあ。「うまくいきすぎでしょ~」「これマコトかっこよすぎでしょ~」と思いながらも楽しめる、だからと言って全くの無傷では済まない感じが良い。最終的にやっぱりお母さん最強(笑)

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    池袋は安全で清潔なネバーランドってわけじゃない。盗撮画像を売りさばく小学5年生が、マコトにSOSを発してきた。“まだ人を殺してない人殺し”マッドドッグ相手にマコトの打つ手は?街のトラブルシューターの面目躍如たる表題作など4篇を収録したIWGPシリーズ第6弾。

    【キーワード】
    文庫・ドラマ化・ミステリー・青春

    【映像化情報】
    2000年4月14日ドラマ化
    出演:長瀬智也・加藤あい 他


    ++2

  • 本シリーズでは初めての星5つ。加害者側の話があったのがよかった。自分が当事者になればこう綺麗にはいかないと思うけど理想があったと思う。

  • 盗撮小学生にたかる狂犬池袋追放計画、強盗に足と夢を壊された兄の復讐を求める妹、元Gボーイズ代表が運営する無認可保育所に幼児性愛者の影、イケメン政治家の治安回復計画で人が消えた池袋の「街」を守るために活躍するマコト。
    あいかわらずあたたかいマコトと冷たい王様、ますます頼れるサル。

  • 積読本、読み終わりました。
    IWGPシリーズ6巻。
    「灰色のピーターパン」「野獣とリユニオン」「駅前無認可ガーデン」「池袋フェニックス計画」4編収録。

  • 今作も面白かったです。「野獣とリユニオン」ジーンとしました! また毎回クラシックの勉強にもなります。今度聴いてみよっと。

  • 面白かったです。シリーズも6作目になると安心して読めますね^^
    この巻は暴力シーンが少なく、マコトがうまくトラブルを収めていて、シリーズの中では一番好きかもしれません。特に『野獣とリユニオン』は被害者と加害者の関係について考えさせられ、加害者も“ケダモノ”ではなく“弱い人間”だと知り、過去にとらわれず、これから先をみていく被害者の選択に感動しました。

  • あれ、、、何でどきどきしないんだろう??
    大好きな池袋シリーズ。これが、、、マンネリ、、、??
    灰色のピーターパン、野獣とリユニオン、駅前無認可ガーデン、池袋フェニックス計画。

    1番好きだったのは駅前無認可ガーデン。テツオがロリコンだったらどうしようぅとはらはらしました。あと欲望の対象なんて、自分で決めるものではなく、意地の悪い神様か誰かにターツでも投げるように決められてしまうもの、とかいてるのが、心に残りました。いや、毎度のことながらプロローグは最高です。
    灰色のピーターパンの事件の解決方法はよく思いついたなあ、さすがまこっちゃんはGboyzの頭脳だなあ、なんて感心して。
    池袋フェニックス計画も尺が長いだけあって、読み応えあり。でもなんか絶対上手くいくんやろ、、、って思ってしまいました。はらはら感がないのが残念。。

    野獣とリユニオン、解説の吉田さんは詳しく書いてたけど、わたしはう〜ん。。。なんか納得できなかった。なんか薄っぺらい気がしてました。
    まぁ解説の吉田さんが最後にドラマの再配役を書いたのが一番だめだったところです。

    リユニオンの意味が再会だと知らなかったわたしに非難する資格なんてないけどね!

  • スカッとする。読みやすくて面白い。

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