灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI (文春文庫 い 47-10)

著者 : 石田衣良

• 文藝春秋 (2008年10月10日発売)

感想・レビュー・書評

[あほーどりさんの感想 · 2013年3月31日]

今回も池袋の中の個人的な事件から街全体を含む大きな事件までマコトが見事にトラブルシューティングしている。
いま読んでみて事件一つ一つがその時代をかなり反映していたのではないかと思ってしまうものばかりだった。

そして久々のIWGPシリーズで感じたのは、マコトの周りにいる人間たちのすごさである。
キャラクターといい、肩書といいすごい。
その人たちに力を貸してもらえる、そして動かせるマコトの人望とシャープな頭に感服するばかり。

[メノさんの感想 · 2013年3月16日]

駆け足で読んでいる本シリーズも5作目。一つずれているのは、抜けているので。

定番の構成なので（一冊に4編の中編）、安心して読み始められる。物語に引き込まれたら最後、安心なんてできないのだが。
主人公のマコトと一緒に池袋の街を走り始めてしまうのだ。悲しかったり嬉しかったりしながら。

『おれは冬の円形広場を見た。やせたハトに、ホームレスに、女子高生。そこにあるものはすべて平等のはずなのに、女子高生だけがビジネスになる不思議』
『世界はセンスのいい人間たちの他者へのおしゃれな無関心によってできている』

大都会の光と影の縮図のような池袋からはしばらく目を離せそうにない。

[yu-honrirekiさんの感想 · 2013年3月12日]

６冊目だそうで。

やっぱり安定したおもしろさ。

[エクソンさんの感想 · 2013年3月7日]

やばい、やばい、この本に掲載されてる「野獣とリユニオン」、自然と涙があふれてくる。
自分を傷つけた人を許せる人って、どんなに大きいんだろ
人はこんなにも他人を憎んで生きているっていうのに

暴力でも、叱責でもなく笑顔で迎えるなんて、
そんなのずるいよ。。綺麗すぎるよ。。

俺は大好きだけどね！

[kgnさんの感想 · 2013年1月27日]

人間なんて・・・
男なんて・・・
大きくあろうとは思わないが
小さすぎるのもどうかと思うこの頃

[az_michiさんの感想 · 2012年12月17日]

IWGPを久しぶりに開いて、マコトの魅力に一気読み。

非合法ビジネスマンの小学生、被害者と加害者の握手、前キングの無認可保育園、外国人、風俗殲滅計画の撃退。
特に頭二つの話が好き。

灰色のピーターパン/野獣とリユニオン/駅前無認可ガーデン/池袋フェニックス計画

[柊木かなめさんの感想 · 2012年11月27日]

http://futekikansou.blog.shinobi.jp/Entry/297/

[blueberry27さんの感想 · 2012年10月28日]

勉強ができるとは違う頭の良い主人公。地元っ子って思い入れがあるんだろうな〜。ヤクザ組織はわかるが、若者グループを束ねているボスってどこから資金調達をしてくるんだろう・・・日本でベンツのSUVつったらえらいお値段だと思うんだが。

[marupeke7さんの感想 · 2012年10月13日]

盗撮小学生、気弱な強盗犯、誘拐犯人、浄化作戦の犠牲者の話

[あおいさんの感想 · 2012年10月3日]

とにかくまこっちゃんの考え方やスタンスが好きです

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『４ＴＥＥＮ　フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」