もっとコロッケな日本語を (文春文庫 し 6-64)

  • 文藝春秋
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167177645

感想・レビュー・書評

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  • 東海林さんは食べ物だけじゃなくてどんなエッセイを書かせても必ず面白い。今回は青春の辞典、阿川佐和子さんとの対談が特に面白かった。赤裸々で、的確。

  • アタマカラッポにできるゆるエッセイ。さすがショージさん。

  • 歌声喫茶のくだりなどは興味深かったけれど、好みかそうではないかと言われると後者。

    エッセイというのは書いていることの善し悪しもあるけれど、自分のリズムとあうかどうかというも大切な要素だと思った。
    エッセイばかりは完全に自分の好みで読むことが楽しい。
    時には新しい味を試すのもいいけれど、結局は自分の好きなところへ戻ってしまう。

  • ドーダの人々は、見付け方が分かれば、嫌みな印象を受けるでもなく、おかしみを覚えます。今度見かけたら、ドーダシールでもこっそりはりつけたいです。

  • どうしてわたしが好きな人は須らく辞書が好きなんだろう。東海林さだおもその手の人だったとは…クラクラししちゃう。巻頭のドーダ学も最高です。メスを切り込むのに不思議と敵を作っている感じがしないのは、東海林さんの人柄なんでしょうね〜。かと言って決していい人ぶってるわけじゃなく。解説で倉田真由美さんも似たようなこと言ってました。小市民という表現をされてたけど、わたしも別のエッセイでまったく同じことを思って…ってこれもまた有名人と同じ発想のわたしドーダかしら?

  • 第67回アワヒニビブリオバトル「和食」で紹介された本です。オンライン開催。
    2020.08.02

  • ふむ

  • まさかの米原作品登場に興奮してついこちらにも手をのばしてしまった。この衝動を理解できないという人を分類するのは簡単だ。つまりまだ東海林作品を読んでいない側の人だ。

    いままで「まるかじりシリーズ」に心酔していたので食ネタ以外のネタはまだまだ未体験ゾーンではあったが、なかなかどうしておもしろい。青春の辞典シリーズも、阿川佐和子氏との対談も。

    どうでもいいことがこの人の筆にかかるそうではなくなり、とたんに熟慮に値することになってしまう。不思議なり。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    長年にわたるドーダ学研究の成果を発表すべく、フィールドワークの現場として選ばれたのは銀座のクラブ。果たしてそこは宝庫であった―。懐かしの歌声喫茶で大声を張りあげ、自分で打った蕎麦に舌鼓をうち、標高4.5メートルの“日本一低い山”に登る。そして読み物屋・ショージ君の理想とする文章とは。

    もう評価なんてどうでもいいですよね?ショージ君が書いていればそれでいいのであります。この本もいつも通りくだらないです。辞典のエロい言葉を分析する話なんて馬鹿馬鹿しすぎです。でもいいのです、この馬鹿馬鹿しくもどこか紳士な雰囲気が今は貴重です。

  • ときどき、近郊のブックオッフへ行くと、これまた時々、いやしばしば東海林さだおの文庫本を脈絡なく買ってしまう。東海林さだお のことはあまり良くはしらない。時々、なんとかのまるかぢりって本を読むかなぁ。ああ、あと、椎名兄ぃに文体がちょっと似てるかな、とも思うのだけど。あ、ビールうぐうぐ対談どーとか、って本もあったな。で、ナゼカそのショージさんの本は買うとすぐに読み始める。 結構おもしろく、だからしてあっという間に読み終えて、ここたなぞうへ来てしまう。ま、いっか。いや、すまんこってす。

  • -

  •  上手なエッセイというのは、いろんな条件があると思うのだが、僕が好きなエッセイというのは、一歩先の感覚を持っているエッセイである。自分の感覚よりももう一歩先、読んでいて、「だよね」って思うんだけど、改めて自分の言葉で言い表そうとすると難しい、まるで背中のかゆいところを、自分に変わって書いてくれるようなエッセイ、それが一番好きだ。
     文句なしに、そういうエッセイ集である。

  • 非常に面白い

  • 週刊漫画TIMESの『新漫画文学全集』で連載デビュー。毎日新聞朝刊に連載の『アサッテ君』は2003年11月に連載1万回を達成した。一方、エッセイの分野でも活躍。週刊朝日にグルメコラム「あれも食いたい!これも食いたい!」を執筆中。食べ物を書かせたらこの人に勝る人はそういない。椎名誠との対談集も有名。なお椎名誠も丸かじりシリーズは高く評価している。日本におけるユーモアエッセイの一人横綱的存在であり、特に軽薄な言い回しを用いるとき、いささかもわざとらしさ、ぎこちなさ感じさせない点、年齢を考えると驚異的と言える。エッセイ集が50冊以上現役というのも日本では稀な数字で、そのかわり本業のマンガは意外と単行本が少ない。
    サラリーマンを主役にした漫画を多数描いているが本人にサラリーマン経験は無く、またサラリーマンの知識が乏しい為、一般的なサラリーマンと価値観にずれが見られる。しかし、「役職では計れない人間の本質を書いている」というコメントを出しているように、東海林さだおはその事をまったく気にしていない。(=>Wikipedia)

  • 歌声喫茶と鞄の話がいい。
    歌声喫茶なんかは
    自分は知らないくせに
    なんだか一緒にうんうんと
    頷きたくなってしまった。
    愛すべき日本一のコラム作家。
    東海林ワールド健在。
    ただ
    東海林食べ物コラムファン
    なので敢えて★★★★。
    それでも好き。
    四星。

  • 相変わらずのサダヲ節。安心して読める。

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著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東海林さだおの作品

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