- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167177676
作品紹介・あらすじ
あの"耳"はやむをえないのか?トーストを食べるときに誰もが直面する「食パンの耳問題」。カップ麺「フタプラプラ問題」。おにぎり「最初の一口おかずなし問題」、クラッカー「5センチ角問題」、餃子スタジアム「入場料300円とられて暗がりで立ち食い問題」…ああ、ショージ君の深遠なる悩みは今日も続くのだ。
感想・レビュー・書評
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いただきもの三巻、完読。
いや~、目の毒、胃の毒、想像力の毒。読めば読むほど煩悩にまみれていく。でもきっと表現力の肥やしにはなってるはず。ひとつのたわいのない食材を口にするとき、その喜びを伝えようとすればどうすればよいか。最も手っ取り早いのはことばにすることである。その表現力を磨くにはこれほどの教書はない。大げさなのはわかっていてもつい持ち上げてしまう。
あ。
「おでん~」収録のえびせん編を読む前にマシュマロ編を読むべからず。ここツボ(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東海林さだお、さすが安定の面白さ。
特に1万円のカレーを注文するときにウェイターが「バカじゃないの」と思わず口にし、厨房も「まさかほんとに頼む奴がいるとか」と驚愕しそうだみたいなくだりは電車内で思わず噴き出した。 -
東海林さんって、ラーメン好きなのよね・・・読んでると、美味しいラーメンを食べに行きたくなっちゃって困りますww
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相変わらず最高!
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毎日毎日暑くてむしゃくしゃしても、かけうどんとかけ蕎麦をいっぺんに食べるのはショージさんくらいだと思いました。
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毎度毎度食べ物のことだけでここまで話を膨らませられる東海林さだおはエライ!
パンの耳に1.不愉快である、2.支持する、3.やむを得ない派があるという意見に納得させられてしまった. -
「パンの耳の丸かじり」3
著者 東海林さだお
出版 文春文庫
p57より引用
“いやな奴だ、と、このときばかりは本気でそう思いますね。”
マンガ家でありエッセイストである著者による、
食べ物に関するエッセイをまとめた一冊。
カップ麺からお酌ロボットまで、
パンの耳からホテルのバーまで、
幅広く食に関する周辺の話題が取り上げられています。
上記の引用は、
カップ麺の中の海苔についての一文。
著者はカップ麺の中で、
海苔だけが本気で勝負していると言っておられますが、
もともと枯れて乾いているのだから、
許してあげてほしいと思います。
食欲不振の方に。
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読んでたらお腹すくゎ。共感できるから簡単に食べ物の味を想像できちゃって。一番面白いと思ったのは最初のいちご大福の話。文章でいちご大福の質感が伝わってくる。一番おいしそうだと思ったのは酢豚。アグーてなんだよ。今すぐ食べたくなってくる。この作者は好き嫌いないんだろな…。よくこんなに食材を思いつくなぁとおもった。あと、しょっちゅう食べに出かけてるんだろうなぁと。一万円のカレーってどんな味だろう。絵が独特でなごむ。あと自分が知らなかった食べ物屋が存在していることが知れたり、食べ物のブームが知れたり。細かく食べ物について分析してるのも面白い。食べることが好きというのが伝わってくる。気軽に読みやすかった。(20080614)
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相変わらず面白い。いつでもどこでも、どこからでも読み始められる気楽さ。栗ごはん食べたくなっちゃったなあ。
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<椅>
時々思い出したように,この「〇〇の丸かじり」シリーズを読みたくなる.
今回はげんざい世間をめちゃわづらわしている 新型 Corona Virus の多大なる影響によって読んでしまう事とあいなっている.
しかしなんとも痛快愉快な本でございまする。
それに加えて平松洋子さんのみたく「あ,今○○が絶対くいてぇー」までへとは持っていかれないのでこれまた助かる。持っていかれていっちゃうんと太る!のである.