聖徳太子 3 (文春文庫 く 1-25 日と影の王子)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167182250

感想・レビュー・書評

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  • 第4巻に記載。

  • ついに皇太子となった厩戸皇子。馬子との政争がドキドキします。理想があっても改革を急げば旧勢力に反駁される、これはいつの時代でも同じ…
    女同士の戦いもヒリヒリしてきた!皇子なら多くの妃を持つことはわかっていても、やっぱり嫉妬しちゃうよねえ。3巻ではついに3人目の妃となる女性が登場。3人とも性格も身分も違うので面白い。
    この時代の仏教、道教の解説があったが、難しくて一読では理解できず。

  • 「聖徳太子(3)」黒岩重吾著、文春文庫、1990.05.10
    376p ¥480 C0193 (2021.11.20読了)(2001.12.10購入)

    【目次】
    戦雲
    大王の死
    皇太子への道
    新しい権威

    ☆関連図書(既読)
    「聖徳太子(1)」黒岩重吾著、文春文庫、1990.04.10
    「聖徳太子(2)」黒岩重吾著、文春文庫、1990.04.10
    「「日出づる処の天子」は謀略か」黒岩重吾著、集英社新書、2000.02.22
    「日出処の天子(1)」山岸涼子著、白泉社、1980.08.25
    「日出処の天子(2)」山岸涼子著、白泉社、1980.12.25
    「日出処の天子(3)」山岸涼子著、白泉社、1981.04.25
    「日出処の天子(4)」山岸涼子著、白泉社、1981.11.25
    「日出処の天子(5)」山岸涼子著、白泉社、1982.04.25
    「日出処の天子(6)」山岸涼子著、白泉社、1982.09.25
    「日出処の天子(7)」山岸涼子著、白泉社、1983.03.25
    「日出処の天子(8)」山岸涼子著、白泉社、1983.08.24
    「日出処の天子(9)」山岸涼子著、白泉社、1984.02.23
    「日出処の天子(10)」山岸涼子著、白泉社、1984.07.24
    「日出処の天子(11)」山岸涼子著、白泉社、1984.12.25
    「聖徳太子(1)」池田理代子著、創隆社、1991.11.08
    「聖徳太子(2)」池田理代子著、創隆社、1992.02.20
    「聖徳太子(3)」池田理代子著、創隆社、1992.06.15
    「聖徳太子(4)」池田理代子著、創隆社、1993.03.31
    「聖徳太子(5)」池田理代子著、創隆社、1993.07.24
    「聖徳太子(6)」池田理代子著、創隆社、1993.10.29
    「聖徳太子(7)」池田理代子著、創隆社、1994.11.10
    「飛鳥の朝廷 日本の歴史 3」井上光貞著、小学館、1974.01.31
    「飛鳥王朝の悲劇」大羽弘道著、光文社、1977.01.31
    「蘇我蝦夷・入鹿」門脇禎二著、吉川弘文館、1977.12.01
    「飛鳥 新版」門脇禎二著、NHKブックス、1977.12.20
    「NHKさかのぼり日本史⑩奈良・飛鳥」仁藤敦史著、NHK出版、2012.06.25
    (「BOOK」データベースより)amazon
    大臣蘇我馬子は、泊瀬部大王(崇峻)を次第に軽んじる。廐戸皇子は両者の調停をはかるが、592年、大王はついに馬子の手の者によって暗殺された。翌年、推古女帝が即位すると、廐戸は馬子に推されてやむなく皇太子となる。だがこの聡明な皇子は、氏族制の打破と人間平等主義という破天荒な思想を持っていた…。

  • 人間味あふれる聖徳太子。
    どんどん成長して、大人になっていくのを読むのは時間を忘れてしまう。

    ラスト1巻。
    もっと続きを読みたくなる人物。なのか、文章がいいのかどっちだろう。

  • 廐戸皇子がどのようにして強大な政治力を持つ馬子に対抗していくのか。
     泊瀬部大王亡き後の大王や皇太子に推されながら、馬子の傀儡になるのを嫌がり固辞する廐戸皇子。もっともっと勉強したいという廐戸皇子を、皇太子になれば高句麗も学問僧を派遣するだろうと説得する馬子。結局廐戸皇子は皇太子になりますが、大王には馬子と関係の深い豊御食炊屋姫(推古天皇)がたち、馬子の力も益々強くなります。理想の政治を実現したいと願う廐戸皇子と力を手放したくない馬子と、これからどう政治が動いていくのか次巻が楽しみです。

  • 黒岩重吾の聖徳太子第三巻。

    後半戦に突入。
    三巻では、厩戸19歳〜23歳までの青年期を描く。

    菟道貝蛸皇女との結婚、刀自古郎女の出産(山背皇子・財王)、対新羅対策としての筑紫出兵、飛鳥寺の放火と泊瀬部大王の暗殺、穴穂部間人の出産(佐富女王)、赤檮をつかった東漢駒の殺害、竹田皇子の死去、赤檮の病死、21歳で皇太子に、氏族主義の廃止と朝鮮三国との平等外交を目指す、河勝の登用と馬子の情報収集、菩岐岐美郎女との結婚、高句麗僧恵慈・百済僧恵聡との出会い、氏寺建立の奨励

    …と、このあたりが三巻のトピックス。

    飛鳥寺を放火したのは馬子本人で、泊瀬部大王を陥れるための名分づくりだったこと、
    その秘密を唯一知る側近のなかの側近、東漢駒が大王暗殺に手を下し、見返りとして河上娘を与えるも、これを反逆罪として赤檮に殺させる。

    これだけ読んでも、馬子の謀略深さがリアルに伝わってくる。

    時期大王の人参をぶら下げて田目皇子と穴穂部間人を再婚させ、穴穂部間人を泊瀬部大王と遠ざける。

    これも馬子の謀略の一つとして描かれている。だから、田目は子を宿した穴穂部間人からはすぐ離れ、すぐに別の女性のもとに走ったようになっている。

    三巻では、そうした馬子の狡猾さがいよいよ露呈し、厩戸はその手のひらの上で転がされているように見せておきながら、じっくりと反撃のときを待ちかまえている。

    あー、はやく反撃に出てほしい。
    けど、もう三巻終わりか〜!

  • 大臣蘇我馬子は、泊瀬部大王(崇峻)を次第に軽んじる。廐戸皇子は両者の調停をはかるが、592年、大王はついに馬子の手の者によって暗殺された。翌年、推古女帝が即位すると、廐戸は馬子に推されてやむなく皇太子となる。だがこの聡明な皇子は、氏族制の打破と人間平等主義という破天荒な思想を持っていた…。

  • 飛鳥
    聖徳太子

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著者プロフィール

1924-2003年。大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。在学中に学徒動員で満洲に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。日本へ帰国後、様々な職業を転々としたあと、59年に「近代説話」の同人となる。60年に『背徳のメス』で直木賞を受賞、金や権力に捉われた人間を描く社会派作家として活躍する。また古代史への関心も深く、80年には歴史小説の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。84年からは直木賞の選考委員も務めた。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞。他の著書に『飛田ホテル』(ちくま文庫)。

「2018年 『西成山王ホテル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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