ワカタケル大王 下 (文春文庫 く 1-37)

著者 :
  • 文藝春秋
3.73
  • (2)
  • (7)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 73
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167182373

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 百済王の弟昆支王の陰の協力を得て、ワカタケル王子(後の倭王・武)は腹心ムサノ青らの活躍によって、政敵市辺押羽王と御馬王子を斃し、眉輪王を使って兄の安康大王(倭王・興)を、更に立ちはだかる豪族葛城を滅ぼす。五世紀半ばの倭国に中央集権国家を築いた英雄ワカタケル大王の生涯を描く古代史ロマン小説。

  • ワカタケル大王は後の雄略天皇、倭の五王・武である。
    允恭天皇の末の王子として生まれ、
    荒々しく勇猛な性格である一方、
    豊かな学識を持ち、世界情勢に目を向け
    倭国の国家の基礎を築いた英雄である。

    倭国の将来を想いその志を貫くために、
    政敵を次々と倒し大王になるまでの物語。

    黒岩ワカタケルは、歴史史料で言われているような
    冷酷非道な王ではなく
    人間味溢れる魅力的な人物として描かれている。

    いっつも思うことだけど、
    黒岩重吾の古代ヒーローはほんとにかっこいい。
    そして主人公を囲む人達もとても魅力的。
    もちろん歴史の知識も相当なものだし、
    権力争い云々のシーンもすばらしい。
    でも黒岩作品の何がすごいってその人物像だと思う。

  • 古代
    ワカタケル

  • 一番最初に読んだ黒岩小説。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1924-2003年。大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。在学中に学徒動員で満洲に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。日本へ帰国後、様々な職業を転々としたあと、59年に「近代説話」の同人となる。60年に『背徳のメス』で直木賞を受賞、金や権力に捉われた人間を描く社会派作家として活躍する。また古代史への関心も深く、80年には歴史小説の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。84年からは直木賞の選考委員も務めた。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞。他の著書に『飛田ホテル』(ちくま文庫)。

「2018年 『西成山王ホテル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒岩重吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×