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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「だが、何かの拍子にこのお金はただの紙切れになってしまうわけ。それは、実は案外簡単なことで、別に革命とか、内乱とか、戦争とかでなくても、信用、が無くなればそれでオシマイなのです。ぼくは、あの夢が何かを教えてくれたんだろうと思うんだけど。さっき、関口さんは、ICカードの偽造が犯罪だと言ったけど、それは、信用、しているからだと思うんですよ」
― 156ページ -
おれは暴力に慣れていない。弱者が強制的に排除されるようなところを見たことはない。六〇年代の学生運動の古い記録映像を見ても、モノクロだったり、カラーでも色が変色していたりして現実感がない。つい四十年前にこの日本で起こったことだという実感が持てないのだ。ラブエナジーが排除される様子をテレビで見ると、きっと不快感を持つだろう。
― 413ページ -
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない。」
みんなの感想・レビュー・書評
とにかく、映像化を切望したいんだけど生半可な作品になるくらいなら永遠に“映像化不可能”作品として語り継がれていって欲しい、という矛盾(ジレンマ?)を、読む度に感じる傑作♪ 経済の話の件(くだり)が分かりづらい? 結局何の話だったのかよく分からない? それは自分も一緒なんだけど(程度の差です きっとw)、でも面白いものはどうしたって面白いんだから仕方ない♪ 確かに普通は、『物語ラストに向けて... 続きを読む »
10年前の作というのに、このリアルタイム感。10年前に見えていた日本の問題がそのまま横滑りして、現在に至るということか。
『この国には何でもある.だが希望だけがない』というフレーズがとても印象的だった.
約10年前の小説だとはとても考えられないほど,現状に近い展開に驚いた.
中学生の大量不登校を通じ、日本社会の危機感と適応力のなさを示す。中学生は色々なメタファーを含んでいる。『半島を出よ』でもそうだが、危機感を示す事象にリアリティがあり、圧倒的取材量を感じさせて読み応えがあり引き込まれる。
再読。
不登校などの教育的な社会問題から端を発する小さくも巨大な革命のストーリー。最初から最後まで日本への警告音が鳴り止まない。
アラームだらけで耳が痛くなりそうだが、真剣に考えるべき問題である。しかし、ここに書かれていること鵜呑みにするのではなく、自分で考えるべき。辛辣な批判と綿密な取材の上で列挙された文章は強烈ではあるが、それに打ちのめされて流されずに考えなければならないものだと思う。
この文庫が出たのが2002年。しかしこの本に描かれている問題は以前として改善の余地は見られず、膿は積載していっている。
雑誌「BRUTUS」で『絶望の国の幸福な若者たち』と並びオススメされていたので読んだ一冊。遅ればせながらの、初・村上龍、読了。
これが10年以上前に書かれたものかと衝撃を受けた。こんなに早く警鐘が鳴らされていたのに、ただただ10年かけて小説の思想が現実の空気になっただけなのではと。その間、一体なにをしていたのかと。
…しかし希望って、国って、一体何でしょうね…。
これを読み終わり、後十代でいられる時間は少ししか無いのだと思った。その間に何ができるか? このままじゃ大して出来ないままに終わることがよく解った。
多くの設定が詰まっていて、難しいところもあるけれどそれを抜きにしても十分読む価値がある。エンターテイメントとして、または考え方の1つとして。
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない。」という有名なフレーズが気になり、手にとった本。 大人は、「若い世代はいつまでも自分たちの下で、今後もずっとこの国で生きていく」という前提のもと生活してるから、自己保身と自分の世代のことで頭を一杯にして暮らしていける。もしくは、あくまでも自分たちのルールで「彼らを守らなければ」と先輩気分で指導にあたれる。 でも、もし... 続きを読む »
私が人生の中で二番目に読んだ本。
途中の経済とかの話は難しくて読みづらかったけど
これは中学生が読むべき本だと思う。
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」という本文中の文章が様々な社会学者の本で引用されているためタイトルだけは知っていた本。このままいくと日本はこうなっていくという物語が極端に、だがどこか現実味のあるように感じられるレベルで描かれている。 1つ感じたのが、ストーリー内の金融に関する文章がとても難しかった。最初失礼ながら、「著者はあまり金融に関して分かっ... 続きを読む »
初出は2000年、文庫化したのが2002年。 文庫化した当初に読んで、「ふーん」ぐらいだったのが、2010年くらいに再読してちょっとドキドキした。 全国80万人の中学生が学校に行かなくなり、独自のビジネスを展開して政界・経済界に衝撃を与えていく物語。そのきっかけになったのは、過去を捨ててパキスタンで兵士として生きる16才の少年。 中学生たちと知り合った「大人」であるジャーナリストの視点を... 続きを読む »
インターネットの普及は、人と人とのコミュニケーションの取り方は劇的な変化を与えました。 SNSの隆盛を見ても分かるように、もはやコミュニケーションの間にネットは確実に介在しています。 また、モバイル端末、電子マネー、デジタル放送など、生活面を見ても、僕達の生活にネットは欠かせなくなってきています。 完全にスタイルとしてネットは僕達の生活に定着しました。 ここ十年の間に、僕達を包む、環境、また... 続きを読む »
あちこちで「希望だけがない」のフレーズの引用を見かけ、気になっていたので読んでみた。
映像として攻殻機動隊SACを思い出しつつ読んだ。
後半の盛り上がりのなさは小説としては残念だけど、予言書としては十分かなー。
村上龍の小説の中で、一番好きな作品。
現代日本の未来を考えることができる
胸のスカッとする内容である。
三葛館一般 913.6||MU
村上 龍が描く傑作長編!
80万人の中学生が学校を捨てる。
彼らの目的とは一体・・・?
情報社会を生き抜く現代ならではの話であり
壮大な規模で現代の日本をとらえている。
村上龍の世界に引き込まれてみては?
編集:1回生 I・T
和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=163110
これは超絶に面白かった!まさかの一気読みです! 内容はamazonなどの概要を読んで頂くとして、この本のスゴイところは、2000年に書かれた本の内容が今の日本の状況と全くダブって感じられるデジャヴュ感と、相変わらず変化に鈍感だったりする日本人の愚鈍ぷりです。 「この国には何でもある。ただ、希望だけが無い。」と語られてしまう残念な日本を、親の庇護のもと、少年法にも守られている立場にある中... 続きを読む »
モデルが存在しない中、ネットビジネスで独立する中学生達
緩やかに恐慌に向かっているファンタジーな日本を、リアルに描いた作品。
ものはあっても希望がない。この形容は、現代日本を第三者的な冷静さで捉えている
10年以上前の作品だが時代の流れを的確に捉えた村上龍の洞察力に感服。最後がちょっとしりすぼみかなって思ったけど、連続していく「日常」を描いたと考えるとドラマチックな終わりが無いのもまた納得か。
2011/12/29
村上龍氏のファンタジー。
他のファンタジー作品は「コインロッカー~」しか読んでないがファンタジーならではの矛盾がとても少ない。
この作品のリアリティは綻びのない構成のなせる技だと思う。

社会が十分に発展すると、今を「幸せ」と思う人が増えてくる。
自分が不幸せの頃は「あれが欲しい。こうなりたい。」というwantがたくさんあったけど、自分が幸せになればそうした感情もなくなる。
wan...





