空港にて (文春文庫)

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著者 : 村上龍
  • 文藝春秋 (2005年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167190064

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空港にて (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2017年、25冊目です。

  • 思考が取り留めなく流れる感じはよく考えたら自分も普段してたりしそうなんだけど…。内容自体も悪くはないというか結構好きな感じもないではないんだけど…。

    彼の作品はなんか、ご自分の体験に裏打ちされてるんでしょうか、高級ワインとか高級ななんちゃらの蘊蓄がダダ漏れ過ぎる所がとにかくダメ。バブル臭い。

  • この人は合わない。つら

  • 村上龍にしては読みやすい、というのが率直な感想。

  • 日常の何気ない一瞬を音や映像で切り取る人達がいる。
    そして文章で切り取る小説家がいる。
    人々は皆、立ち止まり観察する。
    そして思考する。
    無意識なその瞬間、でも人間の頭の中は、文字に起こすととてもおもしろい。

  • 「時間を凝縮する手法」で書かれたそうだが、人間の思考の実際のプロセスはこの通りではないだろうか。周囲を見、その一部から何かを連想し、自分の過去やら悩みやらを思い起こす。目は周囲のものを追っているけれども、頭では別のこと(多くは自分に関する何か)について考えていて、実際には「見ていない」。まるで「コンビニにて」の中華料理屋の件のように、人はひとつの行動の中に驚くほど多くのプロセス、思考の過程を秘めているものだ。
    少なくとも私はそういったことがよくあるのだけれど、どうだろうか。

  •  長編小説が意外といけることが判明したので、再度、短編集にチャレンジしてみたんですが。

     ダメでした……。

     合わない。とことん、合わない。
     もうちょっとマシだと思ったんだけど、読んでて苦痛で仕方がなかったです。
     苦痛ついでに、どうしてこんなに苦痛なのか、ぼんやり考えてみた←

     その結果、この人の日常描写の小説って、情報過多なんだなあ……って思いました。
     前は「アフターダーク」読んで、「もう二度と読まねえ!!」って思ったんだけど。
     そもそも、誰かの足元で虫が動いていようと何を食べていようと! その虫が1匹だろうと2匹だろうと! そんなことは物語の本筋には関係ないし、そんな細かいことをいちいち知らされても困る……というわけだ。
     そこで行くと長編的なものになると、現代小説+ファンタジー要素の説明が入ってきて、その細かいくらい鬱陶しい説明がファンタジー要素の設定説明で相殺されるようなので、何とか耐えられるレベルになるんだよね。

     あー……本当、苦痛。

     でも、この人もしかして本当に、これだけの情報量をいつも相手にしている世界に生きているのかもしれないなあ……と思ったりしたら大変だなって思います。
     ちょっと昔に「鈍感力」って日本語が流行ったけど、その言葉がこれほど大切だと痛感できる物語ってそんなにないよね……という。
     まあ、私もその神経過敏というか聴覚だったり、触覚だったりが過敏だというのは、感覚的にわからなくもないけど、これだけうるさかったら正直鬱陶しいわ!! と思う。

     作家さんだから、わかってて書いているのだと思うんですけど、それにしてもしんどいっすね。

  • ひとつひとつの話は短いが、それぞれの人物の鬱屈した思いが凝縮されていて、一方で周りの人間はそれを知らずに「日常」を過ごしている。
    人はそれぞれに複雑な思いを抱えているのだと思うと同時に、自分の心の弱さの襞に触れられる感じがした。

  • 「他人と共有することのできない個別の希望」を著者はこの短編集に込めたと言った。共有はできないが共感は出来たかもしれない。理不尽で困難な状況の中で希望を抱く自分と他人との距離感について。

  • 「この国には何でもあるが希望がない」……か。内田樹が言ってたことのはこのことか。手法も好きだし、結末の持っていき方も登場人物も割と好き。いい。

  • 暗い生活の中にも、もがきながら何かを見つけようと期待している人を描いた短編集という印象。読後はあまりスカッとした気持ちにはならなかった。

  • もう一度読んでみたら違うものが見えそう

  • 空港は様々な人間模様が見える。

  • 短編小説
    この本も昔読んだことがあるずだ。
    2回目のはずだが、どこも記憶のフックに引っかからない。
    本棚にあっただけなのか、読んだことを忘れてしまったのか、今となっては分からない。
    でもこの本の表紙は記憶にある。
    あの頃は何をしていたのか。
    どうしてこの本を買ったのか。
    今となってはどうでもいい。
    でも奥と手前の二層式の白い本棚でその手前の右側にこの本があったのは覚えている。
    なぜそんな記憶ばかり喚起されるのかが不思議だ。
    昔、英単語を覚える作業ばかりしていた時もそうだ。
    綴りも分かるし、発音も分かるが意味が分からない。
    そんな時も決まって、あのページの左側の下にこの単語はあったんだと思い出すんだ。
    物事の本質を理解することよりも空間的な把握の方が記憶に定着しやすいのか。
    脳内記憶の媒体が上手く他の細胞に連動していない感じだ。
    さて、寝るか。

  • 村上龍の作品は、トンネルの中にいて遠くの光を見てる、というような
    ほの暗い中にいる話が多い印象で、そんなにさくさく読んだことがなかったのですが、
    この短編集はどこかに行こうとしている人々から
    そこはかとない希望が感じられて、1冊つるっと読めました。
    最後が「空港にて」で良かった。

  • ジャケットと、持った時の薄さになんだか惹かれて購入。

    村上龍は、初めて。

    「海外に留学することが唯一の希望であるような人間」をテーマにした短編集で、短いながらも主人公たちの「眼」を通したストーリーは濃厚で面白い。

    精緻な描写は、話を硬質にさせるのに、そこに漂う彼らの希望だけはしっかりと温度を持っている。村上龍はこんな書き方をするなんだな、と興味を持った。

    一番初めの「コンビニにて」で、音響の仕事をしている主人公の、眼と音と回想の交錯がとても良かった。
    何気ないシーンから、しかし彼の父や兄を置いて、主体的な生き方を選ぶ回想の切り替え。

    最後の「空港にて」は、風俗で働く女が、蔑みながら、それでも真面目に自分の生を選ぼうとする姿が良い。
    理想論であっても、理想論ではないと言いきる人の存在って、大事なんだろうな。

    旅に出る前に、生き方に迷ったときに、ゆっくり読みたい一冊。

  • いろんな場所のいろんな人のいろんな日常の精密描写

  • 今まで読んだ村上龍の作品のなかで1番好き。希望や意思を感じる。表紙の空港の写真も好きだ。なにかが始まる感じがする。

  • エッジの効いた切れ味抜群の語り口と言いたいのだけれど、わたしには、なんだか訥々と思えて、それがむしろ愛おしかった。感情を削げるだけ削いだ、色のない文章から仄かに見える希望の光が、絶妙で巧妙でとても凄くて震えた。文体というものは、こんなこともできるのか、と。様々な小説を読むうちに、日本語を日本語として読むだけではない微妙なその小説の色のつき方みたいなものが、大分分かるようになってきて、その感覚がこの本を読んでいるときにふいに襲ってきた。それくらい、この文章は鮮烈なものだったし、そこから見える巧妙な希望もうつくしかった。
    この時代に、希望を書かずしてなにを書く、みたいなことを村上龍はあとがきで言っている。その論をみて、確かにそうだな、と思い、この人は小説を書く意味を正確に捉えようと努力して、そして書いているんだと痛切に感じ。信用というのはすごい。

  • 時間を縮小した書き方、だっけ、細かい描写が私には合わなかったです。

  • 2014年2月15日読了。

    8つの短編集。それぞれ短編の主人公の目の前で起きている事象とその事象の合間に回想している事柄が描写されている。その内容はいずれも、どこか寂しさのある日本の街の一幕。

    横浜に住むようになって、10年近くになる自分が、少しだけそのストーリーに重なるところがあるような気がしながら読んだ。

  • 村上龍さん、最近はあまり自分に合わなくなってきているようだ。

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