甘味辛味 業界紙時代の藤沢周平 (文春文庫 ふ 1-93)

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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167192556

感想・レビュー・書評

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  • 食品産業新聞社の記者です。自分の会社の歴史に触れられて、大変勉強になった。業界紙を転々と渡り歩き、こんなはずじゃなかったと、心の奥に気持ちを隠して、ただヒタヒタと取材し、原稿を書く。藤沢周平さんのように、没頭してみなければ、その先へは進めない。没頭してみよう。

  • 業界専門紙のコラムだけあって食肉業界の話題が多いが、何かしら必ず日常生活の描写が入っていて、それが時代の背景をよく表していて、とても興味深い。
    それにしても、さすが日本語の名手。軽妙な中にも味わいのある、いい文章ばかり。

    後半の食肉専門紙の興亡は、これもまた興味深いものではあるが、もう少し、藤沢周平のコラムを読みたかった気がする。

著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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