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みんなの感想・レビュー・書評
沢木耕太郎作品から1冊だけと言われたら、おそらくこれにするんじゃないかなー、と思います。
もっと緻密なものもっとリアルなものもっと感動するもの、まだまだありますが、ナゼかこれが一番、澱のように心の底のほうに沈む。
ちなみに大江健三郎の発禁本「セヴンティーン」と対をなしていまして、併せて読むと沈むことさらに。
第10回大宅壮一ノンフィクション賞。
昭和35年の、社会党書記長・浅沼が、右翼少年・山口二矢(おとや)に刺殺される事件を追ったノンフィクション。
二矢が育ってきた環境を、本人や家族、知人などに取材してまとめ、クライマックスの事件当日になだれこむ。事件当日も日比谷公会堂の関係者、警察、司会者、新聞記者、カメラマンなどたくさんの視点からこの事件を考察していて、ノンフィクション小説とはこうでなくっちゃと思わせる筆力だ。
また、なぜ殺されたのが浅沼じゃなければならなかったか、いくつかの偶然が重なっていたことがこの小説で明らかになっている。物事に「たら」「れば」は禁物だが、この事件の因縁が感じられて面白い。
当時の社会党委員長を刺殺した、17歳のテロリスト山口ニ矢についてのルポ。
いつの世も、正義が不幸を呼ぶという・・・なんでこう、話し合いで解決がけんのかと、人間社会の限界を思う。
浅沼稲次郎暗殺事件を、被害者、加害者の両面から描いたノンフィクション。17歳の少年がテロリストになろうと決意した時、彼の心には左翼への怒りと同じ分だけの、右翼への絶望があった。その少年の決意は、様々な偶然の連鎖によって成就することとなる。若き沢木耕太郎の傑作。
35/17/06/09
昨今の主張から事実を選別したり、況や捏造までしてしまうジャーナリストを語る人たちは見習うべき。
「深夜特急」ばかりが取り上げられている沢木耕太郎ですが、よくある旅行作家ではまったくないです。
というのをこれを読んで思い知った。今までで一番読み応えのあるノンフィクション。
事実は小説より奇なり、とはよく言ったもので、ある種のカタルシスさえ感じます。素晴らしいです。
090405(n 090727)
091128(s 091218)
100119(n 100429)
100817(n 101002)
現実の創造的処理を施した作品だと言わざるを得ないのですが、なかなか面白いと思います。
政治的なことがわかれば尚面白いのではないかと思います。いえす。
日本社会党委員長浅沼稲次郎と、テロによって浅沼を刺殺してしまった山口二矢の物語。17歳の二矢の純粋過ぎる生きかた、社会主義者として生きた浅沼稲次郎の苦悩の人生…、はっとさせられる描写の連続です。そして悲しい結末…。
沢木耕太郎20代最後の作品。ノンフィクションとしての内容と完成度(まとめられかた)もさることながら、20代でこの描写の巧みさ!というところがまた衝撃的です。
2月1日購入。2月6日読了(3日間 一人の少年がおこしたこのテロルからは右翼についての一つの逆説が導かれる。 天皇に対して徹底した忠誠を誓い、自らの信念と情熱だけを糧に一人テロルを実行する行動力は、現存右翼の腰砕けな態度からしてみれば「右翼の鏡」である。しかし「一人一殺」それがたとえ本音だとしても、それを実行することをどう捕らえるべきなのか。右翼とはロマンチストである。二矢少年のもつ微塵の澱み... 続きを読む »
沢木耕太郎という作家を初めて知った本。
衝撃を受けた。自分の世界とは全く違った世界を(しかもそれが史実であるということ)知り、更に「男」の視点から見た「男」の世界・社会を描いている。
史実にも衝撃を受けたが、彼の持つ独特の社会を見る眼にも衝撃を受けた。是非読むべき!
激しい思想と魂同士の交錯。昨今の事件には、衝動しかない。むろん、思想と魂でテロが正当化されることは断じてないが。
演説中に刺殺された浅沼社会党委員長と山口二矢少年の物語。この作品を含めて、沢木耕太郎作品はいろんな作品とクロスエピソードがある。
登壇中の議員を刺殺する浅沼事件、のお話。17歳という年齢は、いつの時代でも多感なのか。真剣に政治に対する思いがあったのだろう。今は政治との距離が遠い。
テレビ中継がされている中、社会党党首浅沼稲次郎を襲撃した17歳の右翼テロリストがいた。浅沼と山口のふたりの人生を振り返りながら、彼らの人生の糸がテロの日に交わることで物語は山場を迎える。臨場感たっぷりで面白かったYO(・∀・)イイ!!

300ページほどあったと思います。沢木さんの本では比較的有名だと思いますがテーマにあまり興味をひかれず積んどく中であります。ネットウヨがんばれ!って感じですね





