路上の視野〈1〉紙のライオン (文春文庫)

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著者 : 沢木耕太郎
  • 文藝春秋 (1987年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167209056

路上の視野〈1〉紙のライオン (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 著者紹介によると、沢木耕太郎は“ノンフィクション作家”らしい。が、本作を読み進めると“ルポライター”なのだろうと感じる。
    細かい違いは不明なので、感覚的にということなのだが。

    ボクサー、詐欺師、政治家、歌手、様々な人間と彼らの暮らす場所、生き様。それをどうやって理解し、どう描くか。本当に《嘘》ではないルポルタージュが書けているのか。“わかったような解釈”を振りかざしているだけではないのか。
    徹底取材を元にしたリアルなエピソード、切り詰められ過不足のない筆致、読者を引き込むレポートの裏で、沢木がいかに苦悩しているかが垣間見えた。

    これからはもう少し筆者の《視点》を意識しながらノンフィクションを読みたいと思った。

  • 2013/02/28 読了

  • ここまで書くとはどういうことかを丹念に追求し、そしてその思考プロセスをまた鮮やかに纏め上げた書き物を初めて読んだ。軽々と読むことなんてできずに、夜中に背筋を正して読んでしまう。

    ニュージャーナリズムとは何か、記者性とはなにか、ルポタージュとはなにか。リアルタイムな関心ごとの追求なしでの写実的な文学とはなにか。饒舌な文学とリアリティを隔てるものは、どっちがより後に残るのか。
    無数の問いを筆者は立て、自分なりの回答や考えを示していく。

    書くことへの方法論、取材対象への距離感覚。
    ノンフィクション的ななにか、いや、書くという表現方法に少しでも興味がある人に文句なしで勧めてみたい一作。

  • 何を書くかより、いかにして書くか。沢木耕太郎のノンフィクションへの見方、考察、取材ノートが垣間見える。これが70年代半ばのものだから驚き。

    取材して書く。しかし、それは取材した人の解釈をどうしても反映するものになる。沢木はそういった断定を、その数々の断定を考察する。こういった視線をもてる人物だから、彼の作品は読む者を引きつけるのだろう。

    ちなみに、私事だが地元相模原のブドウ園の由来がでてきて驚いた。今はもうないらしいが、こんなところで名前を聞くとは。

    ジャーナリスト、物書きを志向する人は読んで損はない一冊。

  • 『かっこいい文章ってのはこういうものか』
    子供の頃に初めて読んで以来、私の中での一番。
    上手いひとや感動させるひとの文章は他にも思い付くけど、背筋が伸びるような気持ちになるのは沢木氏だけ。

  • 2005.10.5

  • 「要するに戻りたいんです。もう戻れないことは知っているけれど、四十年前の同じ仲間と同じ河に行く。行ったからといって決してどうなるというわけじゃないけど、メンバー全員にとって、戻る場所といったら、やはり、あの時の、あの場所なんでしょうね。…幸せといえば、そういう場所をひとつでも持てたことが、生涯の幸せなのかも知れません。」

    「センチメンタル・ジャーニー 取材ノートから?」(pp.168-169)

    昔読んだ『紙のライオン』を改めて読み返してみたところ、この一節に、黄色の蛍光ペンでくっきりと線が引いてありました。

  • 半分程よんで読むの中止。
    あんまりオイラには必要ないので。
    作家志望の人達にはいいのかもね。

  • 自分の読んだ作品の舞台裏が見られ、沢木耕太郎をよく読んでいるならおもしろいかも。しかし、作品の生い立ちや背景が詳しく書いてあっても、作者本人のことはなにも分からない感じがします。

  • 沢木氏の本。1987年。ノンフィクションという形式について、考えている様子。事実はオモシロいが、活字にした瞬間に事実ではなくなるパラドクス。

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