馬車は走る (文春文庫 さ 2-8)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167209087

作品紹介・あらすじ

趙治勲、原慎太郎、山田泰吉、小椋佳、多田雄幸、三浦和義…。それぞれの人生を共に生きて描く人物ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 「奇妙な航海」めっちゃ面白かった。

  • 短編集。「帰郷」を読み返したので。
    若き日の趙治勲を描いたルポタージュ。祖国韓国で開催された棋聖戦第一局の観戦記を通して、彼の人生と祖国への愛憎混じった想いを浮かび上がらせる。
    何度読んでも、登場人物の心情以上の分析や、(ルールを知らないという筆者が)囲碁というゲームそのものの本質を掬い上げる観察眼に痺れる。自分が碁打ちというバイアスを差し引いても、沢木耕太郎のルポルタージュトップ3に入るくらいの傑作と思う。他の短編もすごくいいからこの本復刊したらいいのになあ。

  • ノンフィクション

  • 2018/12/04 読了

  • 自分が少しでも知っている人物を扱った作品のほうが面白い。
    特に面白かったのは石原慎太郎の都知事選を描いた「シジフォスの四十日」。
    TVを通じて感じる彼の嫌な感じが作品でも随所に書かれていた。

    小椋佳「その木戸を」
    三浦和義「奇妙な航海」

  • 090401(n 091004)

  • ノンフィクションというより短編小説の趣。

    取り上げられている人は、三浦和義、趙治勲、石原慎太郎等々。

    実は三浦和義氏が自殺してから読み返した。

    心に迫るものがあった。

    色々な人の人生を乗せて「馬車は走る」。

  • 趙治勲、石原慎太郎、山田泰吉、小椋桂、多田雄幸、三浦和義を取り上げた6本の人物ノンフィクション。石原さんや三浦さんなど、今も何かと話題の人たちの若かりし頃の話(都知事選敗北やロス疑惑逮捕直前)がまた興味深い。そして読み応えがまたすごいです。人の逞しい生きかたを、沢木耕太郎の視点通して垣間見せられているような不思議な感じを受けます。

    帰郷
    シジフォスの40日

    その木戸を
    オケラのカーニバル
    奇妙な航海
    走る馬車に乗って(長いあとがき)

  • 石原慎太郎さんのセクションで、シジフォスについてしることができた。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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