悪魔の涙 (文春文庫 テ 11-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167218713

感想・レビュー・書評

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  • ベースが狂人な殺人鬼が当たり前のように存在する定番が光り輝く海外サイコサスペンス。
    一転 二転と大きく動く展開が楽しかった。
    ただ一夜の出来事にしては大容量過ぎて、おっとりポケポケ風の「ジャガー」は裏方ではむっちゃ急いで行動してたんだろうな、といらん想像にクスッとしてしまいました。

    首謀者が発覚してからの確保を経てもまだまだ落ち着こうとしない終章は心から興奮した。しかしその最終対決の呆気なさは少し寂しい。初戦と復活戦のあっさり度が同等でまるで再放送を見ているかの様だった。

    首謀者の頭の良さが際立っているが、この時間をかけて作り上げた超大計画を一夜の間で裏をかき先回る(事が出来たり出来なかったり)な捜査官。
    事実これが数時間の間に閃いてるとなるとタイムリーなサスペンスとしての見所が薄まったかのようで、脳内再生が忙しい。

  • 文書検査士パーカー・キンケイドが主人公
    当然姿なき大量殺人犯に対して文書鑑定で挑むわけですが
    やっぱり原書で読めたらもっと面白いんだろうなぁってなるので残念です

    そしてジェフリー・ディーヴァーですからね当然のごとく大掛かりな仕掛けが施してあり物語は最後の最後まで二転三転を繰り返すわけですが
    この物語の肝になってるのは圧倒的なスピード感です
    ディーヴァーの作品の中でもかなり上位に位置し序盤から息をもつかせぬという感じです
    もちろん2時間ごとに区切られた犯行予告がそのスピード感を演出する最も重要な要素ですが
    パーカーの職業そのものがスピード感をさらに増す要素になってドキドキさせらます
    文書鑑定は(冒頭に詳しく描写されているように)机に座ってじっくりと考えて進めるものだからです
    本来時間をかけなければいけないものを短時間でやらされているというコントラストがスピード感に繋がっています
    ダメ押しでパーカーの家庭事情がさらなる焦りを加えてもう読者も巻き込んで焦りまくり

    ジェフリー・ディーヴァーはスピード感も操るすんばらしいストーリーテラーなのです!

  • 筆跡鑑定士のパーカー・キンケイドとFBI捜査官マーガレット・ルーカスが「完全犯罪」に挑む
    予想の上を行く完全さで2度びっくり

  • 初のジェフリーディーヴァー作品。
    ノンストップで動き出すジェットコースターのようなストーリー展開に序盤から引き込まれ、一夜で読破してしまいました。

    ストーリーと同時並行して起こるパーカーの親権問題がパーカーや周りの性格描写に厚みを持たせ作品の魅力を増すという二重構造も綺麗で素晴らしく、無論犯人追求の部分は緊張の連続。
    この作者さんの本早く読めばよかったという気分です。 つぎからリンカーン・ライムシリーズに入ろうかな

  • この本は、東大首席卒業の山口真由さんおすすめの本でしたが、JDの著作の中でもダメな方の作品でした。
    それにしても、彼の作品の出来不出来の落差の大きいこと。

    納得できなかった部分はたくさんあるが、例えば犯人にたどり着く重要なポイントには致命的なミスが。
    個人の筆跡のクセは何も考えずに書けば特徴的なものになるが、例えば利き手ではない方の手で書いたり、ペンをわざと握手するときのように握って書いたりなど従来と意識して違って書くようにすれば、当然違った筆跡になります。
    用意周到な犯人が作成した手紙の筆跡は、当然本来自分では書かないであろう筆跡を使っていたはずです。
    にもかかわらず、咄嗟に書いた手書きメモが犯人仕様になっているという荒唐無稽さ(普通に書けば問題ないじゃん!)は脱力レベルのオチです。

  • 最後まで気の抜けないエンターテインメント。
    制御の利かない連続殺人事件と思いきや、練りに練った完全犯罪。

  • ☆3.5
    元文書捜査官 筆跡鑑定人 パーカー・キンケイド
    自分の読み進める時間のせいか、テンポよく読めなかった

  • ジェフリー・ディーヴァー。地下鉄で無差別の射殺事件が発生し、市長のもとへ金を払わなければさらに事件を起こすという文書が届いた。FBIは手がかり手間ある文書について文書検査士であるパーカーに協力を求めた。
    ゲストとしてリンカーン・ライム登場する。
    作者の得意であるどんでん返しは今作でも使われており、最後まで気が抜けない。主人公のパーカーは卓越した専門家ではあるが、同時に父親でもあり好感のもてる人物だった。しかし首謀者との対決はいささかあっけなかった

  • 結構な長さだけど
    あまり感じることなく読み終える
    ちょっと出てくるライム
    想像を遥かに超えるラスト
    面白かった!!

  • え、もう一回転がるの?!

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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