黒いマナー (文春文庫 さ 29-4)

著者 :
  • 文藝春秋
3.15
  • (6)
  • (31)
  • (53)
  • (16)
  • (5)
本棚登録 : 344
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167228095

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「マナーは時として自らの黒い心を覆い隠してくれる」
    というひと言がこの1冊を集約している。
    確かに心はなくともマナーさえ守っていれば
    後ろ指さされることはないもんね。
    人間関係にヒビが入らないように、
    形だけでも最低限守ろうよってのがマナーなのかもしれない。

  • 2013/08/30読了。マナーにまつわるエッセイ。マナーといっても決まりとかのお堅い感じではなくて、空気が読めてないことに対してちょっともの申したい、みたいな内容です。
    ときどき鋭い毒舌あり、巧妙な喩えあり!かなり共感できて、カフェなどで読んでいても思わずニヤニヤしてしまいました。
    トリとかネコの挿し絵もかわいい◎
    他人の振舞いがつい気になっちゃうタイプの人にオススメ。

  • 「エッセイとはすなわち、自慢話である」
    井上ひさしがそう書いていたのを読んだ著者は「ああっ!」と叫んで赤面したそうです。エッセイを書く仕事をしている彼女は、心のどこかでそのことを感じつつ、気づかない努力をしていたそうです。
    ですます調の著者の文体はすっとぼけているのかマジなのかいい匙加減で、絶妙な味わいです。結局、マナーとは心持なんであって、よく心の闇というけれど、心は闇、ならば上辺だけでもと、人はみなさまざまな仮面を操りながら世を渡っているのでしょう。

  • 井上ひさしのエッセイの一文「エッセイとはすなわち、自慢話である」を読んで、赤面し、身悶えする箇所が、ちょっと好き。

  • 本当は★はひとつもつけたくない。けど最低評価がひとつなので★ひとつ。内容もつまらなければ、文章のテンポも悪い。全部ですます調で書けばよいのに、ちょいちょい断定調を使うので、そこでリズムが途切れる。気持ち悪い。人をけなしたいのか、導きたいのかわからない。たぶんけなしたいんだと思う。こんなのはブログだけでやっていればいいのに。今まで本をごみとして捨てたことはなかったが、この本はごみとして捨てることにした。520円損した。でも自業自得。酒井順子はもう読まない。

  • 悪口関連の本を乱読してる中、お借りした本のひとつです。

    日本に住む日本人でいる以上、関わりを防ぐことは難しいだろう様々な生活習慣・慣習に対するマナーあれこれ所感集。

    例:年賀状、相手の加齢、謝罪、都会、結婚、悪口、パーティ参加時など

    微妙な雰囲気をよくぞ言語化してくれました!
    すっきりする部分ありつつ、モヤモヤもちゃんと残してくれます。。。
    果たして相手に失礼なきよう、不快な気持ちにさせぬよう、自分は数々の難所をスムーズに対処できるのか?
    まだまだ修行が必要です。

    悪口に関しては、言いたくないし、聞きたくもないけれど、耐性として上手に受け流せるようになっておきたい。

  • お付き合いの上での応酬。
    ほんとはお互い負担なんだけどな、と思いつつ、やめられない、変えられない。
    この手のエッセイに、そういう日本社会を鋭く分析する―なんてことを求めてはいけないのかな。
    あれこれ言っても、結局オヤジ社会の規範にしっかり回収されている気がしてならない。

    今読む必要はない本なのかも。

    文体が独特。
    なぜそこに「~なのでした。」と確認調になるかな、と思う箇所多数。

  • 時代を感じます

  • マナー大事ね。こんな時代は特にね。でも、必要な人ほど気づかないのが不思議(+_+)

  • 参考になった。
    老いた親へは、旅行に「せっかくだから、ね」スタンスで嫌でも誘う。
    そして携帯や電子機器を買い与え使い方を教えてあげることが彼らのステータスに。
    人妻は家紋入りの袱紗と本物の真珠で差をつける・・・っと。メモメモ

全37件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×