テレビの黄金時代 (文春文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167256173

感想・レビュー・書評

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  • 一般的にテレビが熱狂的な人気を誇っていた時期の偉人とされている永六輔や大橋巨泉が亡くなったが、世代的に70年代後半くらいからのテレビしかしらないので、いったいどういう人達だったのか今一つわからなかった。芸能に関するノンフィクションでもクールな筆さばきを見せていた小林信彦がその時代について書いている本書のことを知り購入し読んでみた。60年代あたりの有名タレントや番組とその裏側を一歩引いた視点で時系列を注意深く確かめながら記述している点がよく、アメリカの映画やTV番組を下敷きに何をやろうとしたのかなど興味深かった。もちろん著者流の切り口ではあって、人の好き嫌いははっきりしているし、またテレビに漫才ブームが根深い悪影響を及ぼしたと考えているようでもある。終盤には少しだが80年代以降のバラエティへの言及もあり、SMAP×SMAPも載っていたしりして、今再刊するとちょうど良いのではないだろうか。

  • 2015年、小林信彦再読 第1作目。
    「・・・上り坂のメディアの作り手たちは若くて熱かった」と帯文。確かにそうかもしれない。『トットチャンネル』も再読してみようかな。

  • テレビの黄金時代にはクレージー・キャッツなどのシャボン玉ホリデ一、夢で会いましょう、若い季節、てなもんや三度笠、ドリフターズの8時だよ!全員集合、コント55号の世界は笑う、巨泉・前武ゲバゲバ90分など62年から72、3年ころまでの懐かしいテレビ番組の数々。如何にこの時代のTVを作っていた人々が情熱に燃えていたかを、なベプロの全盛から衰退まで脚本家だった著者が楽しく語ってくれます。このような国民的な番組が出てこなくなってしまったのは寂しい限りです。やはり作り方が安易になっているように思われてなりません。

  • 広島駅前の古本屋で購入する。この古本屋の特徴は高いのです。数はあります。便利な場所にあります。それだけです。

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著者プロフィール

小林信彦 昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨新人賞受賞。平成18(2006)年、「うらなり」で第54回菊池寛賞受賞。

「2019年 『大統領の密使/大統領の晩餐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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