- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167256302
作品紹介・あらすじ
堀北真希、綾瀬はるか……B型人間の苦悩とは
B型人間は個性的。だから有名人にB型が多い? 血液型への考察から、映画から東京の下町まで「週刊文春」連載コラム第11弾
感想・レビュー・書評
-
4年前の週刊文春に連載されていたエッセイ1年分を集めた本で、帯に第11弾とある。文庫化されたものは、すべて読んでいる。古ぼけた時事問題を除くと、著者得意の映画、女優に関する話題が楽しい。自身の血液型と同じである堀北真希、綾瀬はるか等にふれるときは、ほんとうに楽しそうだ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
綾瀬はるか、堀北真希、仲里依紗。この3人がいるだけでもすごい! 時代は「B型」の女優なのだ。個性的でしつこいB型人間の品格、ポール・ニューマンの死、東京タワーへの想い、「マニア=おたく論」などのコラムを収録。
ちょっと古い本なので中身は旬ではありませんが,暇つぶしに読むには良かった。 -
引き続き、小林信彦さんのエッセイを読む。お盆の頃というか終戦記念日を含む夏季休暇に、しかも「スローターハウス5」を読みながらだから、東京大空襲の話には反応してしまう。
堀北真紀が主演したテレビドラマは見ていない。小林さんは堀北さんを大絶賛していますな。
既に故人だが、僕の祖父は、東京大空襲の火の海の中を生き延びている。
NHKの阿波踊りのドキュメンタリー番組で、空襲で焼け野原になった徳島の写真を見て驚いた。本書でも下町空襲だけでなく、山の手空襲もあった由。広島、長崎だけでなく、どれだけの非戦闘員への無差別殺戮があったのだろう。勿論、ドレスデンの悲劇も同様。
このエッセイは戦争の話だけでなく、昔の映画やポール・ニューマンへの追悼を含む俳優の話や生活雑感と種々の話が取り上げられている。
そして、現代の女優についても、そんな映画を、と思えるものまで観られている。
~長澤まさみに触れると、彼女の出る「深呼吸の必要」(監督・篠原哲夫)を観ていないファンというのは信用できない。~
こういう断定にチョッと痺れるのである。堀北さん、長澤さん以外の現代女優も沢山触れている。僕はテレビドラマや映画に疎いのであるが、小林さんの言うことには間違いはないと思っている。 -
いつもながらの切れ味鋭いエンターテインメント時評を含んだ、安心して楽しめる著者お得意のエッセイ集。血液型の話が複数回に亘って書かれているのは著者らしくないと思ったが、同じB型の筆者としては一段と興味深い一冊でした。
-
2008年(平成20年)に週刊文春に連載されたコラムの文庫本版。
時代は自民党政権末期。福田首相から麻生首相に政権交代した頃になるが、この時の小林さんは政治に物申すのに嫌気がさしたのか、いつもの映画やラジオのお話に加え、若手女優についてのお話が例年より多い。
堀北真希や綾瀬はるかなどを語る時の嬉しそうな顔が目に浮かんでくる。 -
観たい映画リスト
-
「本音を申せば」シリーズ五巻目「B型の品格」の文庫化、改題。書き下ろし「B型女優論」のおまけつき。