幽霊包囲網 (文春文庫 あ 1-28)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167262280

感想・レビュー・書評

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  • 夕子に引きずられる語り手宇野警部シリーズとしてマンネリせず読ませる手腕は大したもの。「不倫でないのに不倫に見える二人」

  • 幽霊シリーズ18段。
    赤川シリーズもので、このシリーズの特徴は主人公の語り口調であるところ。ヒロインではなく。
    花嫁シリーズも吸血鬼シリーズも第三者が語り部だからそこが違うんだなと改めて。
    推理小説だからもちろん人が死んで話が始まるのだけど、読み終えた後に重くならないのが赤川マジック。
    軽快な語りと登場人物のハツラツさ!
    仙台行きの新幹線で読み切ってしまう安定の面白さでした!

  • 表表紙裏:午前一時。夕子と宇野警部は、山間の小さな町の病院に身を潜めていた。窓の外には散弾銃を持った町の人間が徘徊している。病室のベッドには瀕死の青年がいた。青年は院長の一人息子が殺された事件に関係していた。被害者の父と、彼を慕う町の全員が復習を誓う中で、宇野と夕子は青年を守りきれるのか。緊迫の表題作を初め五編を収録、被害者・犯罪者の身上が胸に迫る「幽霊シリーズ」第18弾!

  • 赤川次郎の原点である幽霊もの。

    幽霊包囲網
    ママの選択、パパの洗濯
    つきに見放された男
    都会の死体置場
    私は目撃者

    短編であるので読みやすいし、登場人物も親しみやすい。
    起きる事件も突飛でいろとりどり。
    ときどき、昔読んだような気になるのはなぜだろう。

  •  線引なし、多読のうちの1冊。

     幽霊シリーズも出た順に最初から読みたかったのだが、まぁ、毎回違う話だしいっか というのと、初期のころの作品を本屋で探すのは難しいこともあって、見つけたものから読んでいくことにしたのである。

     三毛猫ホームズもそうだが、やはり赤川次郎は読みやすい! 凄惨な殺人事件も暗くなりすぎず、毎回それなりに笑えるオチが付くので、中高生にもお勧めできる。東野圭吾や綾辻行人ばかり読んでいても、たまにはこういうサラッと読めてしまうものもいいな。
     雰囲気的には、東野圭吾の「名探偵の掟」・・・? というか、東野圭吾が、赤川次郎テイストのライトなミステリーを書いてできたのが「名探偵の掟」ではないだろうか。


     5話目の、容疑者たちに言い放つヒトコトは秀逸w 毎回オチが素晴らしい。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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