- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167262280
感想・レビュー・書評
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夕子に引きずられる語り手宇野警部シリーズとしてマンネリせず読ませる手腕は大したもの。「不倫でないのに不倫に見える二人」
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幽霊シリーズ18段。
赤川シリーズもので、このシリーズの特徴は主人公の語り口調であるところ。ヒロインではなく。
花嫁シリーズも吸血鬼シリーズも第三者が語り部だからそこが違うんだなと改めて。
推理小説だからもちろん人が死んで話が始まるのだけど、読み終えた後に重くならないのが赤川マジック。
軽快な語りと登場人物のハツラツさ!
仙台行きの新幹線で読み切ってしまう安定の面白さでした! -
表表紙裏:午前一時。夕子と宇野警部は、山間の小さな町の病院に身を潜めていた。窓の外には散弾銃を持った町の人間が徘徊している。病室のベッドには瀕死の青年がいた。青年は院長の一人息子が殺された事件に関係していた。被害者の父と、彼を慕う町の全員が復習を誓う中で、宇野と夕子は青年を守りきれるのか。緊迫の表題作を初め五編を収録、被害者・犯罪者の身上が胸に迫る「幽霊シリーズ」第18弾!
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線引なし、多読のうちの1冊。
幽霊シリーズも出た順に最初から読みたかったのだが、まぁ、毎回違う話だしいっか というのと、初期のころの作品を本屋で探すのは難しいこともあって、見つけたものから読んでいくことにしたのである。
三毛猫ホームズもそうだが、やはり赤川次郎は読みやすい! 凄惨な殺人事件も暗くなりすぎず、毎回それなりに笑えるオチが付くので、中高生にもお勧めできる。東野圭吾や綾辻行人ばかり読んでいても、たまにはこういうサラッと読めてしまうものもいいな。
雰囲気的には、東野圭吾の「名探偵の掟」・・・? というか、東野圭吾が、赤川次郎テイストのライトなミステリーを書いてできたのが「名探偵の掟」ではないだろうか。
5話目の、容疑者たちに言い放つヒトコトは秀逸w 毎回オチが素晴らしい。