- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167265113
作品紹介・あらすじ
小説家を志す男と結婚した若い妻。しかし、貧しさとはかどらない創作に苛立つ夫の心は掴めず、妻は心のさい果てへと押し流されていく。芥川賞受賞作を含む連作長篇小説。(高橋英夫)
感想・レビュー・書評
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男やからわからんけど、出産ってすごいイベントなんやなあて思った。志郎!!!!ちゃんとして!!!!!
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津村節子さんの「さい果て」(1972単行本、1994文庫)、連作5作、春遠く、風花、さい果て、玩具、青いメスです。夫史郎と妻春子(吉村昭、津村節子がモデル)の東北・北海道をさすらう衣料品販売の行商生活と夫の骨や解剖への奇妙な癖、あやしい世界が描かれています。5作のうち、玩具は津村節子さんの芥川賞受賞作品です。
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同じ主人公が登場する5つの短編を、連作としてまとめなおしたもの。若い夫婦が北へ北へ行商するくだりは、一緒に寂しい僻地に連れて行かれる感じ。弱く世間を知らない妻に対して、いつもなら腹立たしく思いそうなのにそれがなかった。主人公目線で弱さを書き出したとしても、それを言い訳にしていないからかもしれない。芥川賞をとった「玩具」を含む。
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2012.10.13(土)¥190。
2013.4.12(金)。 -
小説家を夢見、放浪癖ある夫と、家庭の温もりに憧れつつ、健気について行こうとする夫婦の連作。「玩具」は芥川賞。戦後間もない頃の妻って、こんな感じだったのかなぁ。女性の心理描写は卓越。
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福井などを舞台とした作品です。