- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167271077
感想・レビュー・書評
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指揮者 岩城宏之氏が語る、音楽家にまつわるエッセイ。
小難しい知識を持ち合わせていなくても、面白おかしく読みすすめられます。
アルファベッド順に、岩城氏の独断で選ばれた音楽家と、その音楽家や音楽にまつわる思い出の詰まったエピソードが、まるで会話のように語られています。
音楽に純粋で、破天荒。歯にもの着せぬ、竹を割ったような人柄そのままに、歴史に残る大作曲家への愛情溢れる一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「音の影」というタイトルからは、陰影に満ちた音楽史の秘された過去が想像されるけど、至ってアッケラカンとした古今のクラシック業界のエピソード集である。
チャイコフスキーはコレラで死んだことになっているが、実は同性愛がバレて皇帝から毒を贈られた(現在では否定されている説)、とかいう大好物の音楽ゴシップが、著者の体験話も交えてテンコ盛り。著者一流の毒舌系の筆運びに時々ハラハラさせられながら、大いに楽しませてもらった。 -
NHK交響楽団の指揮者だったころ、TVで熱演を見ました。
鶴我裕子のエッセイで、岩城 宏之の文章が面白いと書かれていたので、読んでみます。
内容 :
著者 : 岩城宏之
2017/01/05 予約 1/12 借りる。 1/13 いったん返却 -
明治時代の朝日新聞は気骨があったのだな、と知る。
いや、時代そのものに気骨がったんだろう。
自粛と規制の今からは考えられない。
明治が自由だったのではなくて今がおかしいんだ。
音楽の話よりもあさひしんぶの話が一番面白く読めた。 -
ウルソーいないのか!だまされた!!
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かなり軽めなエッセイ集、さくっと読めるけど少し物足りなさが残る。
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面白い!!
現代曲が好きな岩城さんならではのコメントで、アルファベット順に作曲家をとりあげながら、しっかりオケや指揮者の裏話。
解説は佐渡裕さんで、ベートーヴェンの九曲を大晦日に振ったことも書いてあり、
なつかしく思い出す。
私もあの日、オケのメンバーが去った後のステージに何度も呼ばれる岩城さんに、会場の観客の一人として、息子と二人で、ずっ?と拍手を続けていた。
指揮者として、ホントに素晴らしい人だった。
偉大な岩城さんが、こんなに楽しい文章を残してくれたとは・・・
読む喜びも与えてくれる。 -
作曲家のトリビア色々や、岩城さんのお話や・・・ユーモア交えてすごく面白かった。本当に文章書くの上手だと思う。
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クラッシックを敬遠している方にも読んでいただきたい。
違いのわかる男(某CMより)はユーモアもまた一流です。
もっともっとたくさん岩城さんのエッセイが読みたかった・・・
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「あっさり」「楽しく」読んだ。筆者の、独断と偏見による?アルファベット順に並んだいろんな作曲家のことから、もちろん、その作品を指揮者の目線で考えた話もある。それから、えええぇぇぇっていうような、個人的なエピソードまで、流れるメロディラインのように続いていく。それが又、なんとも「おもしろい」。ピアノが弾けない、っていうことが、どうもコンプレックスのようだが…そんなこと、お構いなし。筆者は自分が苦手なことさえ、おもしろがれる、複眼的な視点をもつ、すごい人だ。