カウラの突撃ラッパ―零戦パイロットはなぜ死んだか (文春文庫)

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著者 : 中野不二男
  • 文藝春秋 (1991年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167279066

カウラの突撃ラッパ―零戦パイロットはなぜ死んだか (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ・6/1 読了.日本人に歯止めがかからず戦争へと突き進んでしまった原因のひとつが「人の目」という集団心理.あり得ないことではないと日本人なら誰しも思い当たることだろう.世間体や建前、共同体意識、たとえそれが冷静に考えれば人としてずれていてもある意味仕方がないとあきらめて決断してしまうのは、日本人の美徳でもあるし悪いところでもあるんだろうな.カウラが実際にこのうようだったというのは知らなかった.確かにいい待遇で食事も満足に与えられていたら、万が一終戦で帰国となったも日本人の誰にも合わせる顔がないと思ってしまうのではないだろうか.ただ疑問に思うのは、こういう結末の展開になってしまったきっかけが、単なる捕虜の収容所間分離移動ということだというのだけが腑に落ちない.理由が単にどんな命令でも日本軍人なら拒否すべきということだけで暴動による自殺へと突き進んでしまったのが理由薄弱過ぎて納得いかないんだけど.

  • シドニーの本屋で並んでいたので、帰りの飛行機で読みました。旅行中のシドニー湾に対して、なんとなく瀬戸内海に似たような印象を個人的に持っていたのですが、話が進むにつれ、重要人物と瀬戸内とに接点が明らかになり、とても不思議な読後感が残りました。

  • 戦争のまっただ中じゃないにせよ、
    これが、戦争なんだって思ってしまう。
    個人の意志なんて、まるで関係なくて、
    何となく、ああ、そういうもんなんだって
    命を投げ出してしまえるってこと。

    洗脳っていうのとは少し違うけど、
    でもやっぱり怖い。

    今もあの頃も結局、
    言ったもん勝ちなのかな。

  • p195の展開は何度読み返しても怖く、辛く、苦しい。戦争を知らない世代である私には理解できない行動、感情に後半は口をアホみたいに開けたままのまれていった。歴史書としてもノンフィクション小説としても大変読み応えのあるいい本だった

  • 「カウラ事件」関連その4。/オーストラリア側から描かれた『生きて虜囚の辱めを受けず』(原題:“Voyage From Shame”)に対し、日本側から描かれた優れたドキュメンタリー……なんだが、現在品切れ。ただし中古がけっこう出回っている模様。『生きて虜囚の〜』と合わせて一読を。

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