離婚 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167296018

感想・レビュー・書評

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  • 初めて題名を耳にした時の悪印象と打って変わって文章が非常に巧い!面白い!と短期間で読み進みました。

    主人公の内省が独りよがりじゃないのが、素敵だなぁと思いました。

    男性側の考え方(一般的じゃないかもしれないけれど)の種類が増えたので良かったです。

  • 1978年の直木賞。少年マガジンの「哲也」主人公のモデルともなった著者は、麻雀の世界では伝説の人。その人が書いた大衆向け小説。今となっては半世紀前の古典文学。
    個人的には、受験生時代のセンター型模擬試験でこの人の小説が出た時、「あの哲也じゃん!」と喜んで解いたら、普段はなんとか平均点に届くレベルだったのが、50点満点をその時だけ取った思い出。

    めでたく離婚しました、から始まる男女の縁。なんとなく昭和レトロで、どこかアウトローな、それでもよくありそうな、不思議な雰囲気。

    • Fiftyさん
      …ふーん(ㆀ˘・з・˘)
      …ふーん(ㆀ˘・з・˘)
      2021/12/14
  • 桃山学院大学附属図書館電子ブックへのリンク↓
    https://web.d-library.jp/momoyama1040/g0102/libcontentsinfo/?cid=JD201510000336

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  • H30.08.05 読了。

    第79回直木賞受賞作。

    『限りなく透明に近いブルー』みたいなあっさりめな感じの読みやすさ。
    あとは『きらきらひかる』とか、あんな感じかなぁ。
    個人的には嫌いじゃない。
    むしろ面白い作品だと思う。

    4つの短編なんだけど、はじめの3編と最後の1編はまた別の話??
    続きかと思って読んだけど全然登場人物違うし、なに読まされてるのこれ?と思った。

  • いつだったかの夜、いい雰囲気の寝床で、唐突に女の子から「私もあなたも、今は誰とも付き合っていないんだから、こんな夜があっていい」などと耳元で囁かれ、強烈に萎えてそのまま泥のような眠りに落ちたことがあった。今となっては、あの頃はいろいろと青かったんだから仕方ないと整理している。

    ダラダラと離れられない男と女。誰とも付き合っていないんだから、離婚していようが同居したって構わない。凹凸のない生活を抑揚のない文体で示す、名作。

  • こういう生き方、拘束されない、空気のような、そして馴染む.....底知れない奥行きを感じる

  • 第79回直木賞。
    登場人物はたったの2人。夫・誠一と、妻・すみ子。話は2人のなれそめから、6年経って離婚したのに、以降もずるずる付き合っているという話。
    話自体はなんともへんちくりんで滑稽だが、両者の人間味が出ていて密度の高い作品。
    著者・色川武大といえば、別名・阿佐田哲也。麻雀小説でおなじみの作家がこういう作品で直木賞を獲るんだから、きっと器用なんでしょうね。

  • 2010/6/14購入
    2013/9/3読了

  • 登場人物に不思議なリアリティがあり、人間臭さが良い。

  • 2007年6月21日(木)、読了。

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