あちゃらかぱいッ (文春文庫 い 9-5)

著者 :
  • 文藝春秋
3.83
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167296056

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  「あちゃらかぱいッ」は、戦前の浅草で「成功したとはいいがたい」芸人たちを、「彼らの一生を深く愛するもの」の立場から描いた。
     自身も小学生高学年時代から、授業をサボッて界隈に出入りし、見聞きした事、芸人たちから聞いた話を基にした。
     川端康成が「浅草紅団」を新聞に連載した事などから、人気が出たという。
     男女入り乱れての、芸、人気、痴情の世界である。末尾では、土屋伍一、シミキンなどの末路を描いた。

  • 今の浅草からは感じることのできなくなった街の雰囲気が、フィクションなりにも伝わってくる。
    あとがきには井上ひさし氏が浅草を幕の内側から見た一人として、生前の色川武大氏との確執を語っている。
    もう、浅草を見つめてきた二人はこの世にいないとなると、こうした本で読むしかないのだろうか。

色川武大の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×