| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
みんなのタグ
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
暴力と愛憎の歴史に翻弄された、ギルモア家を題材としたノンフィクション。父と母の暴力、兄ゲイリーの殺人と死、そして著者の一族からの逃亡は、いずれも血の歴史、トラウマによってもたらされる必然の出来事だった・・。 「ほとんどはあいつ自身の自業自得だった。それは認めるよ。でも全部が全部あいつのせいじゃなかった。そんなことあるものか(上巻より)」 生き延びるために、暴力が不可欠な歴史があった。暴... 続きを読む »
驚くべき本。かねがね物語が持つ意味合いというものを考えたいとおもっていたけれども、ノンフィクションというものはまた違った形で人間の心にアプローチすることができるのだ、ということを悟った。非常に緻密、繊細に物事を調査し、描写する人だと思ったし、また心理状態や人間関係の捉え方が冷静かつ正確で見事。客観的に、客観的にと語ろうとしたその努力が感じられる。 人間はある一定以上の精神的損害を負うと、それは最... 続きを読む »
永遠に「好転することない」という繰り返し。
死ぬことでしかそのリングから出ることが叶わない。
死ぬことで、その連鎖がそこで止まる、それだけ。
傷はある程度を超えるともう治癒しないという。
破壊されつくした人格は、周囲を破壊し、最後は……。
丁寧で客観的な「何故」を繰り返した先に、救済はあったのだろうか。
ねぇ、神様。
私はあなたの救済の意味を、分からないでいる。
まるでよく出来たフィクションのようだった。どんなホラーな物語より、恐ろしかった。ぞっとする箇所が何箇所もあり、この本が夜中に手元にあるのが不愉快で、眠れば中から何かが現われ出るように思い、分厚い辞書で蓋をしてみたり、聖書を重ねて置いておいたりしたほど、読んでいるこちらまで追い詰められた。何か得体の知れない闇がこの本の中には存在する。そして、これは小説ではない。ノンフィクションである。(ここに書かれていることが、本当に真実だとするならば)
結末までじりじりと、軽い事務仕事をしている時くらいの緊張感と頭の状態をキープさせられながら読み進めることになると思います。事実は小説よりも奇なりとは言いますが、そういった事実、実在の人物の気温や体温なども感じとれるような作品なんじゃないかと思います。だからこそ、さらりと読み飛ばすことができません。
長男フランクが切ない。
ご飯が用意されて、楽しみにしてるのに、両親が夫婦喧嘩で、床にぶちまけるという環境は、子供には残酷すぎる。
誰が家族による一番の犠牲者かっていうと、ゲイリーよりフランク・ジュニアでしょ。
親による子供の私物化に目を覆いたくなります。
この本の印税によってフランク・ジュニアのその後が楽しいものになりますように。
妄想的なパーソナリティの父親と ヒステリックなパーソナリティの母親のもとで、 生まれた子ども達は、こうなるのか。。 パーソナリティ障害なんだな。やっぱり。 パーソナリティ障害の両親の子どもは、 普通のパーソナリティの両親の子どもより、 パーソナリティ障害になる確率が高い。環境的にも遺伝的にも。 彼らが、家庭や子どもを欲しがらなかった。 それは、パーソナリティ... 続きを読む »
著者はローリング・ストーン誌のライターであってこの物語の中でも兄と一緒にジョニー・キャッシュを聞いたりと音楽の思い入れが濃い。
宗教/霊/暴力といった要素が複雑に絡まり合った結果としての血塗られた家族の黒歴史を描いた衝撃のノンフィクションであり、村上春樹をして訳させたわけだからおもしろくないわけはないわけで。
あとはちょっと印象に残ったのが著者は兄ゲイリーのことをチャーミングとか形容するんだけどそれがまた...ね。
090401(n 090725)
090921(n 091122)
100309(n 100812)
101205(a)
自分では選択できない家庭環境、出自、生まれた場所と時代。
犯罪者と同じ境遇に置かれて、自分も同じことをしないと誰が言い切れるだろう。
不幸な境遇とその純粋さが、無辜の人々の命を奪う人でありながら、ゲイリーのすべてを否定する人ばかりではない理由であり、彼を愛する人がいた理由であろう。
ノンフィクションなだけに、どちらかというとトーンは地味で、でも描かれている内容は、かなりとんでもない話というギャップが、リアリティを出している気がします。強くお勧めとまでは行きませんが、機会があれば読んでみても損のない作品ではあります。
なんとも深い本だった。何が正しくてそうでないのかが判断できない。その現実に向き合う事が一番重要なことで、その現実を残されたものは生きて行くしかない。とても絶望的な響きで聞こえるが、誰しもがそうなのかもしれない。死刑を望んだゲイリー・ギルモア。その男を中心とし、波乱と心情の葛藤に巻き込まれるその兄弟、親族や知人達。この本を読んで決して答えをみつけるような事はできない。しかし、自分の心に何か訴えるものは感じとれた。非常に深い本です。それと同時に恐怖に満ちた本でもあります。

話の最後の「何も良くなんかならない」という部分が、この本を通じて思ったことと一致した。
フィクションであるなら、きっとゲイリーが更生して~みたいな話になると思うが、そうはならずにまさに「何も良くなら...





