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この作品からのみんなの引用
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「ユーゴの人間は、男よりも女のほうが働き者なんですよ」
とYさんは言い、ユーゴ人気質をあらわす小話を教えてくれた。息子と父の会話である。
「お父さん、ぼくは大学で労働医学を勉強しようと思う」
「ほう、そらいいことだ。わしはずっと昔から、労働は病気だと思っとった」
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イデオロギーは、所詮、イデオロギーにしかすぎず、道標であっても王道ではないと言いたいのだが、そう言うとこんどは、時代感覚も政治感覚も皆無な作家だとアホな評論家にのたまわれる結果となる。
「文学は、アフリカの植えた民衆に対していったい何を成しうるか」
私は豚のエサだという林檎をかじりながら、J.P.サルトルの言葉を多少芝居がかった口調で言った。
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不安神経症と言う病気に縁のない人は、どのように説明されても、その苦しみは理解できない。
みんなの感想・レビュー・書評
本編と内容がかなりかぶっていました(笑)
現地で体感したものが話ににかなり影響されているんですねぇ。
「ドナウの旅人」を連載するに先だって行われた ヨーロッパ諸国への取材旅行についてのもの。
随所でかかれているが宮本さんは不安神経症を患っておられ,その発作と戦いながら旅をしている。
ブルガリアに留学していた友人の顔が思い浮かびました。・・・俺も行ってみたかった;;
http://chatarow.seesaa.net/article/122421864.html
ドナウ川沿いにヨーロッパを旅する宮本輝と若手編集者その他の旅程を綴った作品。いろいろな異国の街の特徴を、あくまでも宮本輝の視点で料理しているから面白い。(有名な遺跡には殆ど行かず、雨とか川とか田園風景とか民家の描写が多い。そういうのも面白い。さすが作家、独特な感性してるなぁと)。若手の編集者と宮本輝が対立したり、それを同行者がなだめたり、といった人間ドラマもなにげに加えられてて楽しい。さらに、国が変わるごとに案内役が交代したりしていき、彼らの様子も丹念に描かれているので、それがまた人間ドラマを面白くしてる。
50年前のヨーロッパが生々しく描かれていて勉強になりました。
宮本輝が『ドナウの旅人』を書くため、東ヨーロッパを旅した日々をつづったもの。
現地の人との会話や、風景描写はすばらしい。
旅行中におきたアクシデントからは、当時まだ冷戦時代だった東欧の厳しい国際情勢が伺えた。
取材というより旅行記の風合いが強く、外国で列車旅行がしたくなる。
ドナウの旅人の取材旅行の時の手記。
同行者との関わりとか、輝さんの人間臭さが垣間見れる。
ドナウの裏側を知ることができるし、今は崩壊した社会主義の当時の様子が知れて勉強にもなる。
この旅行記を読んだ人が
「ドナウの旅人」という小説を未読だったら
是非、併読をおすすめします。
静かで優しげな雰囲気の小説と
関西弁で毒舌なこの旅行記のギャップが面白い!
面白いけど、人生の不思議、突然と必然などが
綺麗な言葉で書かれていて奥深いです。
そして、ブダペストで出会った一人の青年。
後に宮本さんは彼に日本留学をさせてあげるのですが
もしかしてそれは「彗星物語」のベースらしい。
次に読む宮本作品は「彗星物語」に決定です。
作家さんのエッセイを読む楽しみは作品の裏側を垣間見る楽しみがありますね、
「異国の窓から」は「ドナウの旅人」を書くにあたって宮本輝氏が実際にドナウ川に沿って取材をされた紀行文です。
この場面はあそこ、これはあの場面、と旅のエピソードと小説がリンクしているのを実際に知る事ができます。
すぐ大阪弁でどなりだす輝さんも垣間見えておもわずくすりと笑ってしまいました。






