四人の連合艦隊司令長官 (文春文庫 (360‐1))

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著者 : 吉田俊雄
  • 文藝春秋 (1984年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167360016

四人の連合艦隊司令長官 (文春文庫 (360‐1))の感想・レビュー・書評

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  • 4167360012 371p 1991・11・5 5刷

  • 実は日本軍(旧軍)はけっこう英語の略称やカタカナ語が好きで、兵隊や国民相手には美文の文語に、暴走族みたいな作戦名称や部隊名を付けているが、内輪の文章では、現代のコンピュータやとあまり変わらない。
    「連合艦隊」という実に強そうな厨二な名前は、内部では「GF」である(当時からそう言っていた。)
    その4人のGF長官、山本五十六、古賀峯一、豊田副武、小沢治三郎を書いた本である。山本五十六以外は、歴史の影に隠れた感じだけど、涙無しには読めない本だ。

    子供の頃、なぜか家にジャガーバックスの「太平洋戦争 日本の軍艦」(超をいくら重ねても足りない名著)があって、おかげで当時の軍艦はだいたい分かる。小学生の頃に摘んだ知識で、武蔵や大和や信濃の最期はけっこう知っているが、戦略的な位置づけはよく分からなかった。
    なにを考えてどうしたのか、なぜそうしたのか、がよく分かるので、非常に興味深い本である。
    ビジュルと論理が頭の中でかっちりと組み合うのは、楽しいものだ。

    実は帝国陸軍も嫌いじゃないんだが、よくもあしくもドロドロで、むちゃくちゃで、それはそれで面白い。
    帝国海軍はスマートといっていいのかな。彼らが自称していたほどスマートではないと思うし、そこらへんは吉村昭の「戦艦武蔵」が素晴らしいが、3年8ヶ月の太平洋戦争の海軍の経緯を戦略レベルで追っていくこの本は、スマートに負けていく描写が良い。

    軍艦が大好きだった少年時代は、大和の46センチ砲や、酸素魚雷や、ゼロ戦や、特攻で勝たせてやりたかった。ちなみに、端正な軽巡矢作が好きだった。
    陸軍の戦記物を読み始めた青年時代は、当時の軍人や社会システムのあまりの無軌道ぶりに腹がたった。
    あんな失敗はするまい、いやするわけがない・・・と思っていたのだけど、当時の青年将校よりも一回り年をとった今、自分の反省をふりかえってみると、当時の青年将校と変わらないぐらいの愚かなことを数限りなくしていた。

    今、あらためて、自分の問題として戦記物を読む。読んでみたいと思う。
    彼らを高所から批判することはとてもできない。

  • どうして日本海軍は敗れたのか。4人のGF長官を通して分析された内容は驚きに値します。日本海軍に興味のある方が読まれる本です。

  • 戦争に対しての所感というものが、この本で変わってしまった。ここから始まった、という意味で評価高め。

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