汚名「九大生体解剖事件」の真相 (文春文庫 (376‐1))

  • 14人登録
  • 4.50評価
    • (1)
    • (1)
    • (0)
    • (0)
    • (0)
  • 2レビュー
著者 : 東野利夫
  • 文藝春秋 (1985年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167376017

汚名「九大生体解剖事件」の真相 (文春文庫 (376‐1))の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  なぜ本書を手にとったのかは全くわからないまま、なぜか読み進め、強烈な印象とともに一気に読んでしまう。
     終戦間近のこの事件についての予備知識がまずなかった。当時者が事件後30年あまりを経て、恩師に報いるべく精密な調査を開始、史実を確実に明確にした。追記を含め、その淡々としながらも迫力ある記述にまいる。まだ、自分の頭の整理がついていないながらも興奮気味に記録している。
     自分は本書を文庫版で、しかも古本屋で入手したため、2014年頭に事件を知ることとなったが、初版は1979年、文庫化は1985年である。約30年も前の本である。筆者のこの緻密さは記憶しておきたいと素直に思う。
     ひとつ疑問、かつ怖くなったことは、この手の事件はまだあり、闇に葬り去られた事件も多々あるのでは?ということ。戦中、戦後史観が、根底から覆るようなこともあるはず。まだ70年程度前の歴史の話である。かなりの記録がこの世から消えたはず。どうにも調査しようがない点もあるだろうが、これからのジャーナリズムに大いに期待し、類書の出現に期待したい。これほどまでに吸い込まれるとは思わなかったと再度記したい。まいった。

  • 1945年、九州帝国大学(現・九州大学)医学部で、米軍捕虜の生体解剖をした事件。

全2件中 1 - 2件を表示

東野利夫の作品

汚名「九大生体解剖事件」の真相 (文春文庫 (376‐1))を本棚に登録しているひと

汚名「九大生体解剖事件」の真相 (文春文庫 (376‐1))を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする