片意地へんくつ一本気: 下田うなぎ屋風流噺 (文春文庫 た 15-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167383060

感想・レビュー・書評

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  • 【本の内容】
    「土用の丑の日には店を閉める!」

    固い強情こと川井剛造が吼える。

    なにがなんでも天然物を、それも客の顔を見てからさばくと決めた一刻者。

    筋目を通さないと好きな女も口説けない。

    そのくせひょいと儲け話に乗ったり、選挙に出ると息巻いたり…。

    名物店主と伊豆・下田の、一癖も二癖もある旦那衆が繰り広げる極上・絶品の人情譚。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    活字に追われる毎日がつづくと、たまに出会うこんな本にほっとします。

    読みいそがず、じわじわーっとくる文体をたのしむ。

    これがホンマの読書の醍醐味。

    ツウってやつです。

    主人公は強情で短気、見栄っぱりのくせにやせ我慢をする。

    一本筋は通したいが、でもやっぱり自慢話もしたい。

    評者が以前ラジオでいっしょに仕事をしたM氏(通称、画伯)も、こんな「昭和生まれの明治男でした」。

    M氏をしのびながら読ませていただきました。

    って、勝手に殺したらあかんがな。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 裏表紙の「極上・絶品の人情譚」という謳い文句に引かれて購入したのですが。。
    久しぶりの高橋治さん。上の謳い文句は、以前好きだった「さすらい波太郎」シリーズを思い起こさせるのです。もっともこのシリーズ以外どうも記憶に乏しいのですが。
    ちょっとドタバタしすぎです。主人公のおっちょこちょいが過ぎて、やってることの筋が通って居るのだか居ないのだか。一話でもしっとりした人情話が入れば随分印象が違うのでしょうが。
    極上・絶品とは行かないようです。

  • 落語を読んでる感じがした。しかし、最後の話はどうかなぁ。ゴルフひとつであ〜なりますか。

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著者プロフィール

1929年千葉県生まれ。小説家・劇作家。1983年『釣師』で直木賞受賞。

「2016年 『松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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