昭和16年夏の敗戦 (文春文庫)

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著者 : 猪瀬直樹
  • 文藝春秋 (1986年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167431013

昭和16年夏の敗戦 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『日米戦争必敗』。昭和16年の夏、すでに戦争の結末を導き出していた人たちがいました。秘密裏に、国を挙げて集められた軍・官・民のエリートたち。
    太平洋戦争がはじまるのが昭和16年12月8日。終戦が昭和20年8月15日。終戦より4年前、開戦より数か月も前に戦争の趨勢を見事に予測。研究結果の詳細も、その後の史実にかなり近いものだったようです。

    著者は、小泉内閣のブレーンとして活躍した猪瀬直樹氏。緻密な調査と足を使った取材で、その全体像を描き出します。
    (読了:2006年11月18日)

  • 一時期、国会で噂になった本です。お恥ずかしながら私も某首相と一緒で読んだことがありませんでした。
    司馬遼太郎の小説に慣れすぎたため、ドキュメンタリー調のこの本はとても読みにくかったです。ただ、「模擬内閣」という存在を知らなかったので、勉強になりました。

  • これは日本人必読の書。面白い。

  • 総力戦研究所の模擬内閣は、開戦したら必敗をシュミレーション。
    では、開戦しなかったら、どんなシュミレーションになったのだろう。
    模擬内閣は、開戦しなかった日本の5年後10年後は、どんな国を想像できたのだろう。

  • 総力戦研究所をテーマにした本。総力戦研究所とは、国家総力戦に関する研究調査並びに、人材育成を目的に設立された内閣直轄の機関で、軍官民三方面から、将来の指導者たるべき資質を有する36名のエリートが選抜され、日米戦争を想定したシミュレーションを行った研究所である。導き出された結論は、日本必敗。「開戦後、緒戦の勝利は見込まれるが、その後の推移は長期戦必至であり、その負担に青国(日本)の国力は耐えらない。戦争終末期にはソ連の参戦もあり、敗北は避けられない。ゆえに戦争は不可能」この研究結果は、開戦から遡ること3ヶ月前、昭和16年8月、首相官邸にて2日間に亘って政府首脳に報告されたが、政府の政策に影響をもたらすことはなかった。実際の内閣と、机上演習を行った模擬内閣との違いで最も顕著なのは、数字に対する姿勢である。実際の内閣が、省庁間の縄張り争いに直面した時、数字が合意を導く=取り繕うためのツールとして使用された感は否めない。そうして導き出された合意は、得てして玉虫色の結論となり、結果として、取るべき戦略から懸け離れ、希望的観測を前提とした受動的戦略に自ずから縛られることは言うべくもない。それに対して模擬内閣は、数字を正しく使用することで事実を積み上げ、まさしく客観的な将来予想を導き出すことに成功している。日本的意志決定システムについて考えさせられた。このシステムは我が国において今も作動しているのだ。

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