- Amazon.co.jp ・本 (637ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167450083
感想・レビュー・書評
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2018年10月28日、読み始め。
229頁まで読んだ。
著者の家族をモデルにした小説と思われる。
佐藤紅緑は、個性豊かな人物と思われる。
2021年5月16日、追記。
著者、佐藤愛子さん、ウィキペディアには、次のように書かれている。
佐藤 愛子(さとう あいこ、1923年11月5日 - )は、日本の小説家。
大阪市生まれ・西宮市育ち。小説家・佐藤紅緑と女優・三笠万里子の次女として出生。異母兄に詩人・サトウハチローと脚本家・劇作家の大垣肇。甲南高等女学校(現・甲南女子高等学校)卒業。
更に、ウィキペディアには、次のような記述がある。
遠藤周作はエッセイの中で『灘中学校時代、通学電車で乗り合わせた彼女は我々のマドンナ的な存在だった』と書き記している。
ちなみに、遠藤周作さんは、ウィキペディアには、次のように書かれている。
遠藤 周作(えんどう しゅうさく、1923年〈大正12年〉3月27日 - 1996年〈平成8年〉9月29日)は、日本の小説家。
つまり、遠藤周作さんと佐藤愛子さんは、ともに、1923年生まれになる。 -
少なくとも2度は通読しているが、機会を見つけてあと何度でも読むつもり。長さも密度も超ド級の「家族の物語」である。同好の士には全力でお薦め。
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分厚い本だけど、あっという間に読むことができた。
この佐藤家の波乱の元凶はお父さんの紅緑さんが
妻ハルとその子供たちを捨てて、シナに走ってしまったこと。自分のやったことが、息子たちからのお金の無心という形で返ってきているとしかいいようがないと感じた。 -
あまりに壮絶な上に幸せになりそうな見込みもなくて苦しくなって断念。
やっぱりハッピーエンドの話が好きだわー。 -
何べんも読み返しています
考えさせられますよ -
2011/11/16
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この作品が新刊として本屋に並んでいたときのことはよく覚えている。新宿の紀伊国屋でポスターと平積みされた本を見比べながら、買うべきか否か非常に迷った。(そして買わなかった。高くって。)このたび、文庫になったのでさっそく買った。
本書は、作者の父である作家紅緑、異母兄の詩人サトウハチローら、一族をモデルとした大河小説である。もちろん愛子自身も登場する。なのに終始第三者的な視点で数多い登場人物を描き切っているのがすごいところだ。特に自分の母シナをここまで客観的に描けるとは。そういう意味で、佐藤紅緑やサトウハチローの研究書としての側面があると思う。佐藤家の生き証人として、この作品を彼女が書いてくれた(書いた、ではなく)ということがとても重要だ。
それにしても。因縁というのは何代にも渡ってこうまで強く出るものなのでしょうか。晩年(作品後半)の愛子の感慨がしみじみと印象的。
☆菊池寛賞