漂流者 (文春文庫 お 26-11)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (516ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167451127

感想・レビュー・書評

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  • 頭がこんがらがりそうなプロットだが謎が謎を呼び最後まで一気に読んでしまった。

    夫婦になりすましたのはすぐに気づいてしまったがそれでも事件の全体像を把握するのは難しく最後にまとめてあったのを読んでようやく掴めた。

    しかし湯原の愛人が妻を殺そうとしたのはよく分からない。そのまま逃亡すればいいだけだったのでは

  • 状況を野球に例える場面があるが、それに倣って感想を書くと、10回裏7-6で1点ビハインド、2アウト1塁、カウント3ボールナッシングから、1塁ファールフライ打っちゃったみたいな感じ。
    ごちゃごちゃしてるけど面白い展開だったんだけどなぁ・・。

  • 見えないという恐怖。

  • 作家 風間春樹の手記が中心になり物語が進んでいく。

    風間は妻とその浮気相手の編集者によりダイビング中に
    殺されかける。
    助かる為の漂流が始まる。

    もう1つの物語、三田村夫妻の娘がひき逃げされ死亡してしまう。
    その犯人を突き止め復讐する。

    この関係のない物語がヨット、セーラ号によりリンクしミステリアスな
    展開となっていく。

  • サバイバル+サスペンス。
    サスペンス部分はなんか伏線の張り方がバレバレ過ぎて、かなり最初のほうでオチが丸見えなんですが、サバイバル部分の描写はすごい。風呂で読んでたら、本当に死にそうな気分になった。

  • アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』やニコラス・ブレイク『野獣死すべし』を思わせる展開。というか、明らかに2作品を意識しているかもしれない。
    こういう海洋復讐ミステリはいいですなあ。それにしても、太平洋を漂流する描写が迫真的でこわい。夏に読んだら最適かも。

  • 仕事で船は女性名詞だと知っていたのに。
    最後の最後までわからなかった。

    復讐は好きじゃないけど、このミステリーには暗くならずに引き込まれた。
    ---
    妻と担当編集者の三人でダイビングに出かけた人気推理作家、風間春樹。潜水中の事故で助けを求めたが、不倫関係にあった二人に見捨てられる。風間は流れ着いた島から自力で無人ヨットに辿り着いたが--。航海日誌、口述テープ、新聞記事等に仕組まれた恐るべき騙しのプロットとは。叙述ミステリーの傑作長篇。

  • 後半から話が複雑になりすぎて・・・微妙(苦笑)

  • 最初のほうは面白かったのだけど、誰が犯人か考えているうちにどんどん頭がこんがらがってきて、そこにきてのどんでん返し。ああ、やっぱりそうなの…という感じで終わってしまった。

  • もの凄く久しぶりの折原一作品でした。
    この作中作とか手記とか、目まぐるしく
    変わる視点とか折原作品っぽくて
    懐かしかったスw。
    どう読んでも勘ぐるしかない文章や
    構成は面白いんだけど疲れるんですよねー。
    もう後半のてんこしゃんこの攻防線を
    読む頃にはクッタクタですw。

    肝心の犯人探しという点でいくと今作の
    ように登場人物が少ない場合はどうしても
    消去法で想像がついてしまうのが難しいところ
    ですよね。途中から薄ら真相の一部は
    分かってしまった...かも?偶然にも数日前に
    今作のベースとなる映画「シーラ号の謎」を
    観ていたのもあるのかもw?

    でも予想外に楽しめたので再読のも含めて
    「〜者」シリーズの読破に挑戦してみよー。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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