昭和史の謎を追う 上 (文春文庫 は 7-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (604ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167453046

感想・レビュー・書評

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  • 東京駅には近代史跡として浜口雄幸首相と原敬首相が狙撃された場所のレリーフがある。二重橋土下座のポイントにも立つことがでいる。GHQ極東司令部のあったビルもまだ建っている。
    史跡めぐりは、実は近代のほうが楽しい。

    そう考えてみると、張作霖爆殺現場や、柳条湖や盧溝橋に行ったことがないのはもったいないような気がしてきた。
    ただ、知らなければただの場所なので、よほど読み込んでおかないといけない。

    (下巻の感想に続く)

  • 日米開戦最後通告 外務省が公電を改竄 大使館に責任転嫁? (産経 06/12/30) という記事があったので不審に思って読み返した.というのは,太平洋戦争の宣戦布告文書は14通に分割打電されるという件を事前にワシントンの日本大使館が承知していた事は周知の史実だと思っていたからで,再読してみて案の定,私の記憶通りだったわけだが,今更ニュースになるというのはどういう意図のものなのだろう.

  • 1

  • 嘘と虚栄の戦前・戦中。昭和史を知れば知るほど戦争を起こす必要はなかったと感じる。平和ボケしている現代人の自分はそう考えるが、当時の人々は戦争をどこまで望んでいたのだろうか。軍部統制下の社会はやはり恐ろしいと思うが、戦争を考えようともしない現代人は、今の幸せがいつまで続くと考えているのであろうか。

  • 昭和史については学校でもちゃんと教えられたということも無く、風潮として何となく避けてこられた感があり、そうした知識の薄さゆえに各種の陰謀論や左右に極端で感情的な話が流布され、信じられている中で、本書のように冷静に多角的な視野から歴史を見ていく姿勢には共感できる。

  • うん。なるほど。

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著者プロフィール

1932年,山口県生まれ。東京大学法学部卒業。官僚として大蔵省、防衛庁などに勤務の後、拓殖大学教授、千葉大学教授、日本大学教授などを歴任。専門は日本近現代史、軍事史。法学博士。著書に、『日中戦争史』(河出書房新社)、『慰安婦と戦場の性』(新潮社)、『昭和史の軍人たち』(文春学藝ライブラリー)、『南京事件―虐殺の構造』(中公新書)、『昭和史の謎を追う』(文春文庫)、『盧溝橋事件の研究』(東京大学出版会)、『病気の日本近代史―幕末からコロナ禍まで』(小学館新書)、『官僚の研究―日本を創った不滅の集団』(講談社学術文庫)など多数。

「2023年 『明と暗のノモンハン戦史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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