乳ガンなんかに敗けられない (文春文庫)

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著者 : 千葉敦子
  • 文藝春秋 (1987年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167461010

乳ガンなんかに敗けられない (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 作家の篠田節子さんは、公務員をしていた二十歳代後半に新聞で千葉敦子さんのコラムを読んだことがあるという。篠田さんの読後の第一印象は「嫌な女だ」というものだった。千葉さんが癌であることを告知され、余命一年と告げられたことを書いたところ、ある主婦から「一緒にそばにいて、泣いてあげたい」と手紙が届いた。しかし千葉さんは、「自分に残された時間はわずかで、一緒に泣いてもらうような暇はない」と返事をする。確かに、きつい表現だ。しかし「嫌な女」の書いたものほど気になると、仕事をさぼって図書室に籠って千葉さんのエッセイを読み進めた篠田さんは、専業作家への道を進めと「背中を押された気がした」という。六冊ほどある千葉敦子さんの闘病記は、今も迷える女性たちに「自立せよ」と強いメッセージを送り続けている。


    皆さんこんにちは。店員の山田です。当店の最初のお勧めは『乳ガンなんかに敗けられない』です。フリージャーナリストである千葉敦子さんが乳がんにかかり、手術をして寛解するまでの記録。そう、これはまさに記録、ドキュメンタリーです。ジャーナリストとして自分の状況を淡々と記録し、世に出した千葉さんの強さには敬服します。千葉さんはいったん寛解したものの、再発により亡くなられました。その直前には雑誌に「『死への準備』日記」という連載をしていたというのだから恐れ入ります。
    実は僕も自分の治療経過をブログに記録・公開しているのですが、千葉さんほど自分をさらけ出すことはとてもできません。それでも一つだけ白状しますと、自分が手術をする前日、病院で泣きながら妻に電話をしました。そんな僕ですから、この闘病記を読むと千葉さんはスーパーマンかロボコップかという感じ。自分には縁遠い絵空事の世界ではないのかという気すらしてきます。でも、これは間違いなく事実の記録。こんなにもがんと向き合い、闘った人がいたという事実が、がん患者に勇気を与えてくれます。

  • 千葉敦子さんという、人生を通して乳がんと戦い、46歳と若くしてなくなった方の自伝である。
    この本では、始めて乳がんにかかったときの、病と奮闘する姿を描いたものである。

    とてもエネルギッシュで、芯の強い方という印象を受けた。

    フリーのジャーナリストをしていた彼女は、業界でも一匹狼的存在で、
    ウォールストリートジャーナルなど、数多くの有名なところで執筆していた。

    そんな中で乳がんとなるのだが、心が乱れることは微塵もなく、最大の準備をし、最高の心構えで挑む。
    その成果、ほんの数ヶ月でもとの生活へと復帰する。

    終戦直前期の上海で幼年期をすごし、その後も病弱であったが、その分、かなり肝が据わっている。
    白黒がはっきりしていて、また、自分で道を開いていく性格だ。

    こういう人もいるんだ、というような感じでやや距離があるような気がするが、
    自分ものんびりしていられないなと、彼女のパワーに触発された。

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