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- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167521028
感想・レビュー・書評
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前篇はあまりに悲惨で途中で読めなくなった(約30年前)。著者はチャーズ脱出当時8歳だがやせ細り昏睡に近かったらしい。抗生物質の劇的効用。著者の父が善人過ぎて本当と思えないくらい。新中国のために帰国せず製薬事業経営。朝鮮戦争・講和への共産圏の見方は本土と真逆。「反対運動もむなしく、ついに単独講和条約が結ばれてしまった」。大久保誉は中国人でないにも関わらず共産主義思想をよく体現し首席となるが級長は辞退。教えた馬先生は偉い(共産主義繁栄において)。恩知らず従業員に裏切られ帰国(共産主義で理想人間は作れなかった
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チャーズから生き延びたその後を描く下巻。<br>
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終戦後、こんな風に日本人達が長く中国に残っていたことを知り驚いた。そして、その日本人達の当時の生活を垣間見ることが出来た。<br>
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作者はチャーズでの余りに過酷な記憶を失い、それをあるきっかけから取り戻すのだけれども、人間が許容しきれない程の経験をしたときに、どうなってしまうのかが描かれている。作者の少女とは思えない観察眼と記憶力にはやはり驚かされる。<br>
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チャーズについて記録を残したことは、本当に大きな事だと思う。このことを風化させまいとしたのは確実に意義がある。
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