五つの鐘と貝殻骨亭の奇縁 (文春文庫 ク 1-8 警視リチャード・ジュリー)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167527037

作品紹介・あらすじ

休暇中のジュリー警視、めずらしく友人のメルローズ・プラントを訪ねたが、地元の骨董屋が披露に及んだアンチークの書記机に押しこめられた男の死体を発見する仕儀となる。どこへ行っても事件にぶつかる因果をなげきつつロンドンに戻ると、テムズ川に浮かぶボートの中に今度は女の死体。その顔を見て、警視はアット驚いた…。

感想・レビュー・書評

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  • スコットランドヤードのジュリー警視の第九弾。

    細かいことは読み飛ばす派の自分としては、
    そう簡単に引っかかったりしないのだが、
    今回はだめだった。
    なんせ死体が出てきたから。
    スクレテール・ア・アバタンから。

    書記机と訳されるようだったが、
    調べたところ、背の高い家具で、本棚と机が合体したようなものらしい。
    上部は観音開きの扉のついた本棚、
    中央の部分が机で、下部が幅の広い引出し。
    机の部分は、扉がついているが、下部に蝶番のついた一枚板で、
    上から開いて天板代わりとし、
    中には細かい棚や引き出しが作り込まれている。
    言い間違いを指摘されたフォール=フロント・デスクは、
    それよりは小ぶりで上部の本棚部分がないイメージ。

    そこまではわかったが、そこのどこに死体が入る余地があるのかわからない。
    しかも女性の力で押込めるぐらいの。

    という訳で、大変勝手ながら
    肝心の事件の方はかなり印象が薄くなってしまった。
    殺害した者とされた者が、
    入れ替わったのか入れ替わらなかったのかと、
    その機微を読み解くのが醍醐味だったのかと思うのだ。
    残念。

  • 普段行かない古本屋で3冊200円!に釣られて買ってきたのだけど、結構当たり。
    イギリスが舞台なのだけど、アメリカ人の作家さんなのですね。
    人物も背景もクリスティ的な時代の雰囲気があって好みすぎる!
    シリーズ物なので他の作品も読んでみたいです。

    再読。
    禍いの荷から6年後なのね!そりゃ住民も移り変わるはずですね…。
    過去作品の思い出も、今作ではいつもよりちらほら見受けられました。

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