過去を失くした女 (文春文庫 ク 6-2)

  • 文藝春秋
3.41
  • (2)
  • (10)
  • (12)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 67
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167527068

作品紹介・あらすじ

前作「だれも知らない女」で被害者の姉カレンと恋仲になったフランク・クレモンズ警部補、アトランタ警察を辞め、カレンともどもニューヨークへ出て私立探偵となった。今回の依頼は、自宅で何者かに惨殺された老女の身寄りを探すこと。ひとりの人間の空白の部分を執拗な調査で埋めてゆくスリルがたまらない傑作私立探偵小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • う〜ん、やっぱりこの手の話はもう古いのかな?

    でも、またそれがいいのだが。
    フランクみたいな生き方は、辛いだろうな。

    プロットは御都合主義のところもあるし、話しの完成度としても首をひねるところはあるが、水準はクリアしてる。

  • エルロイの秘密操作と似た設定。元警官で私立探偵、階層違いの女性と暮らしている。
    1930年代のNYファッション業界のお針子ストライキの話が一つの核。
    ところが後半、というか最後の方で話があらぬ方向に転がって行って、
    殺人犯の正体や動機に唐突感があって???みたいな格好になってしまうのが残念。
    主人公を手助けするファルークの存在が面白い。

  • 久々に出会った、私立探偵が主人公のハードボイルド・ミステリー。

    トマス・クックの初期作品だが、ハンナの人生を解明していくところは以後の作品の雰囲気がある。

    だが、結局ハンナの手首はどこへ? キンケイドはなぜハンナの夫の手首を持っていたのか? 伏線が未回収なところが気になった。

  • 一貫してストイックな主人公に共感します。物語も奥深い。

  • T・H・クックの小説が好きなので 今回も楽しみました。
    恐慌時代のNY、ユダヤ人、労働組合Etc。
    ヒーローの探偵の孤独感も。

  • 前作の「だれも知らない女」で、いい文書くナーと思っていたトマス・H・クック。2作目読了。前作と劣らず、探偵小説の少しづつ謎が解けてく様は、いいです。主人公フランクの、ちょっと排他的な、交わらない自分の世界が好感。孤独を愛する男っていうの…ローレンス・ブロックがハードボイルドなので、淡々とした感じもいい。益々、好きになりました。

全6件中 1 - 6件を表示

トマス・H.クックの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×