恐怖の総和 下 (文春文庫 ク 2-12)

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  • Amazon.co.jp ・本 (757ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167527204

作品紹介・あらすじ

宗教界の歴史的和解によって、中東に人類悲願の平和が実現した。しかし、その平和を偽善と受けとめ、スーパー・ボウルを標的としたテロリストたちは、無謀にも核テロを実行に移した。未曾有の惨劇は、ふたたび米ソの対立をまねき、世界を破滅の淵に立たせる。疑心暗鬼が恐怖を生み、「恐怖の総和」が世界を動かしはじめた。

感想・レビュー・書評

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  • 2022/7/17読了(再読)
    それまでのジャック・ライアン・シリーズで起きた事件は、真相が表沙汰にならないように処理された、というパターンだったが、本作では、デンヴァーでの核テロで米ソが核戦争の瀬戸際まで行く事件が描かれ、作中世界と現実世界は明らかに解離して、以降の作風も変わっていく。しかし、その後の現実世界での歴史流れを変える事件(ソ連崩壊、9.11同時多発テロ etc.)を摺り合せるものだから、設定に妙な混乱や矛盾が生じる様にもなった気がする。『米露回戦』でシリーズを読み続ける気がしなくなり、展開が気にくわなくなって以降の作品(『デッド・オア・アライヴ』~)を《ブックオフ》に売り払った。嗚呼、此処で止めておいてくれれば、良かったのに……。

  • たしかにトムクランシーのジャックライアンシリーズは面白い。が、一冊700ページあると持ち運びに苦労する。
    全4冊程度に分散してほしい。

    ジャックライアンは順調に人生を歩んで、困難もたやすく乗り越えてきたと感じていたが、彼にも彼自身がなんともできない苦悩が書かれていて興味深かった。
    ジャックライアンの資産が20億円もあったことは驚き。

  • 内容 :
    恐怖の総和(The Sum of All Fears, 1991)

    歴史的な中東和平に反発するテロリストがアメリカで核テロを実行。
    疑惑が疑惑を呼びソ連と全面戦争の危機に。
    邦題『トータル・フィアーズ』で2002年に映画化。


    著者 :
     トーマス・レオ・クランシー・ジュニア(Thomas Leo Clancy, Jr., 1947年4月12日 - 2013年10月1日)は、アメリカの小説家。
    軍事や諜報活動を扱うテクノスリラー小説を数多く執筆し、また自身の名を冠したテレビゲームの監修も務めた。

  • 仕掛けられた核兵器が起爆するシーンは、読みながら恐ろしくもあり興味深くもあり、心臓の鼓動がすごく早くなった。

    幾重にも張られたテロリストの巧妙な仕掛け・・・作者に脱帽するしかありません。

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著者プロフィール

Tom Clancy
トム・クランシー
1947年メリーランド州ボルチモア生まれ。1984年『レッド・オクトーバーを追え!』が大ベストセラーとなり、流行作家の仲間入りを果たす。同作の主人公ジャック・ライアンが活躍するシリーズのほか、『オプ・センター』シリーズや『ネットフォース』シリーズ(いずれも共著)など、数々のヒット作を生み、ゲーム制作にも乗り出した。2013年死去。

〈トム・クランシーのオプ・センター〉
謀略の砂塵(上・下)
北朝鮮急襲(上・下)
復讐の大地(上・下)
暗黒地帯(ルビ:ダーク・ゾーン)(上・下)
黙約の凍土(上・下)
ブラック・ワスプ出動指令(上・下)

「2022年 『ブラック・ワスプ出動指令(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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