- Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167528126
感想・レビュー・書評
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実在の詩人萩原朔太郎と、美貌の神父と、埋められた屍体の記憶のない魂の話が最初はバラバラにスタートするが、最後の方にそれぞれの物語が一つに収束する様が面白かった。
萩原朔太郎がいい具合に病んでて、詩や手紙から感じるイメージ通りで良かった。
幻想的で耽美だった。
まさに菊が腐っていくような嫌なような美しいような雰囲気。 -
萩原朔太郎の詩といえば、病的で文語体
それを踏襲しての物語
うーん、病的だ -
2020年1月再読
作者も後書きで「傑作を書いてしまった」といっておられるけれど、私もそう思います。
朔太郎の詩の雰囲気をよく取り入れて物語が構築されている。
しかし『月に吠えらんねえ』を読んでから読むとエレナに関する部分の解釈違いがすごい。
女性と詩人との関係に、夢見させてくれてる。 -
死体が語り出す幕開け。ちょっとびっくりします。さてその死体は誰なのか…三者三様の語り手。
萩原朔太郎が「ビョーキ」に描かれていてなんか笑える。 -
延々と、しつらこーく続けていくのが夢枕獏の持ち味だし、おもしろくないことはないのですが、ネタ的に、短編のネタだなぁと思います。
まあ、もとの短編を読んでいるからそう思うのかも。別に、短編を長編に焼き直すのは、わるいことではないと思っていますが……。
じゃあ、なんで、この死体は、こんな力(?)を持っていたのだろう?
他の死体とは、いったいどこがちがったんだろう?
という疑問は、残ってしまいます。
でも、イメージは、すごい。
それから、詩で、そういうもやもやしているものを召還していくすがたも、けっこうすごかったです。 -
萩原朔太郎に興味をもつきっかけになった作品。お耽美。
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朔太郎の狂気が美しく詰まった物語というか何と言うか、表現しがたい本だった。
読み始めはどんな話かわからず、ただ淡々と読み進めたものの物語が進んで行くににつれ、さらに意味不明にw意味不明なんだけど、先が気になって手が止まらなくなる。夢枕獏の独特な書き方は、狂っていく朔太郎の描写にすごく合っていた。
不思議な世界観にビョーキになりそうだった。 -
2011/12/26読了
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なんだか、ぐおおってしてて物凄かった
腐りゆく天使の描写とかすばらしい