陰陽師 龍笛ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-13)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528133

作品紹介・あらすじ

とある晩、安倍晴明の師・賀茂忠行の息子保憲が訪れ、晴明に厄介な一件を頼み込んだ。それは-。藤原為成が一条六角堂で妙な首に憑かれてしまい、命も危ういので助けてやってくれぬか、というものであった。源博雅とともに為成の屋敷へ向かった晴明は…。「首」の他、都の闇にはびこる悪鬼、怨霊たちと対峙する全五篇収録。

感想・レビュー・書評

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  • ホラー要素が強い話から、少しファンタジックなものまで、色んな顔で楽しませてくれる。

  • 平安陰陽師伝奇ファンタジー第六巻。短編五編を収録。本巻の内容は奇怪方面に全振りで、ひとの情念の機微みたいものの描写は少なかったなあ。個人的にはそっちの方が好みなんだけど。
    それにしても、"むしめづる姫"のラスト、半人蝶もらっても困るだろ。お父ちゃんおろおろしちゃうよ笑

  • シリーズ6冊目

    虫めづる姫君、露子姫が魅力的
    現代ぽい子、研究者向け?

    探求心
    大きな目、化粧しない、眉毛抜かない、お歯黒しない
    19歳

    また出てきてほしいなぁ!

    。。。。
    名前を呼ばれて返事してしまったら、そこに縁という呪が結ばれてしまう

  • 大量の蛇が登場したり首が人を襲ったりとおどろおどろしい話の後で「虫愛づる姫君」を基にした話で露子姫の清らかさにほっとしました。

    今回は兄弟子賀茂保憲が登場。面倒くさがりな性格に書かれていますが岡野氏の描く漫画版の印象が先にあるので何だか不思議な感じで読みました。

  • とある晩、安倍晴明の師・賀茂忠行の息子保憲が訪れ、晴明に厄介な一件を頼み込んだ。それは―。藤原為成が一条六角堂で妙な首に憑かれてしまい、命も危ういので助けてやってくれぬか、というものであった。源博雅とともに為成の屋敷へ向かった晴明は…。「首」の他、都の闇にはびこる悪鬼、怨霊たちと対峙する全五篇収録。

  • 賀茂保憲のめんどくさがりな性格が面白い
    道満も怪しいけどそこまでやな奴じゃない気がしてきた

  • 気持ち悪くて幻想的。肉を食いながらも満たされない首から下がない生首。人間はそういうものなような気がする。ってとこが人の性の確信をついててよい。

  • むしめづる姫
    露子相変わらずだな。露子の心が清いからきれいなものが生まれ出てよかった。
    博雅の笛と相まって幻想的な風景だな。

    呼ぶ声の
    素面ではないにせよ、真っ直ぐでなかなか言葉にしづらい台詞をはくなぁ。
    そこが良いのだけれど。

    飛仙
    仙人になれる薬を作ろうとしていたのは知らなかった。
    落ちていた薬なんて怖すぎるものよく飲むな。

  • 野村萬斎の映画の印象が強かった陰陽師。
    何となく読んだ1冊だったけど、思ったよりも読みやすい
    読んでいて蟲や妖のゾワゾワした気持ち悪さだったり
    晴明の庭の幻想的な雰囲気が想像できて面白かった。
    シリーズが揃ってるわけではないけど、とりあえず手元にある陰陽師を読んでいこうと思う。
    映画の陰陽師が好きな人、妖怪の類の話が好きな人は好きそう。
    むしめづる姫がお気に入り

  • 「怪蛇」身体にできたコブからでっかい蛇が出てくるの怖すぎでしょ…。あと相変わらず道満殿が出張ってる。
    「首」ねこちゃんといつも一緒なマイペース兄弟子・賀茂保憲殿登場。しかしたくさんの生首がむしゃむしゃ人間食ってるの怖いな…。
    「むしめづる姫君」露子姫登場。式神くれくれおじさんこと道満殿もいるよ!それにしても平安ものの利発なお嬢様キャラはいい。
    「呼ぶ声の」さては兄弟子、無自覚のトラブルメーカーだな。
    「飛仙」だから体内から虫がいっぱい出てくるの怖いって・・・。しかしラストの竿打ち仙人の去り方はかわいい。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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