不惑の雑考 (文春文庫 き 14-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167540029

感想・レビュー・書評

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  • エッセイとしての面白さがある一方、3章の記述はいわゆる岸田秀的な分かり易い論文で、似たようなものを何度か読んだことがあると思わせられながらも面白く読める。
    劣等感について、子どもとは何か、被害者意識、必要悪としての道徳 は納得である。

  • エッセイ。雑念雑想、ゴミの山と自分から言ってしまうあたり、正直な先生だなと思った。私自身もそういうものに埋もれがちなので、一緒になって惑いながら読んでいた。ガラクタ市で、たいていの人にとってゴミに等しいけど、「なんかこれ気に入った」というものを手にしたような読後感。知的好奇心を満たそうと意気込んで読んだら空振りする。

  • 自分も常日頃脳内に雑念雑想が入り乱れていて、筆者と似たタイプの人間であると思われる。しかし、こうした感想も筆者が指摘する通り、自分が自分の都合のいいようにしか本を読んでいない証拠なのかもしれない。理解しようとせず、適当に読むくらいが丁度いい。

  • 岸田秀さん2冊目。むずかしい言葉があり、眠くなってしまうところもあるけど、この人のものの考え方はおもしろいな。
    もっといろいろ読んでみたい。

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著者プロフィール

精神分析者、エッセイスト。1933年生まれ。早稲田大学文学部心理学専修卒。和光大学名誉教授。『ものぐさ精神分析 正・続』のなかで、人間は本能の壊れた動物であり、「幻想」や「物語」に従って行動しているにすぎない、とする唯幻論を展開、注目を浴びる。著書に、『ものぐさ精神分析』(青土社)、「岸田秀コレクション」で全19冊(青土社)、『幻想の未来』(講談社学術文庫)、『二十世紀を精神分析する』(文藝春秋)など多数。

「2016年 『日本史を精神分析する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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