受け月 (文春文庫 い 26-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167546045

作品紹介・あらすじ

人が他人のために祈る時、どうすれば通じるのだろうか…。鉄拳制裁も辞さない老監督は、引退試合を終えた日の明け方、糸のようなその月に向かって両手を合わせていた。表題作ほか、選考委員の激賞を受けた「切子皿」など、野球に関わる人びとを通じて人生の機微を描いた連作短篇集。感動の直木賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 伊集院静さんのご冥福をお祈りいたします。

    野球にまつわる短編集で、野球に青春時代を捧げた方は響くものがあるのかも知れませんが、個人的には響くものが無く、全体的に緩急のない内容であまり満足できませんでした。

  • 古い作品なので、登場人物の行動やから考えが昭和っぽいところがあるのだが、人情に熱い人が多いなと思った。

  • 一編一編、味わい深い。いまという時代にはそれはドメスティックヴァイオレンスではないかと思う箇所もあったけど、全体で見ればすごく優れた短編集だった。

  • 先日の「受け月」があまりにも美しかったので、早速。伊集院静さんの著書は初めて。思っていたよりもさらりと穏やかに読み進めることができた。
    野球にまつわる短編、7編。
    表題作はやはり受け月の件が秀逸。他は生々しい物語もありながらも、淡々としていたように思う。

  • 某店主におすすめしていただき、拝読。
    短編集であり、全編を通して一貫性もある。ぼくの好きな人間模様もじわりと響く作品でした。

  • 美しく静かな短編集。どのエピソードも野球が絡んでいて、しかも少しずつ繋がっている。す〜っと入ってくる感じがするのはそれだけ作品としての出来がいいということか。

  • このテイストが良いな。

  • 直木賞

  • なるほど

  • 何はともあれまずはRIP。
    久方ぶりに手に取りましたが、ちょっと上手すぎるかもしれないなぁ。
    才があるのは間違いなく、短編として軽く読めるけれども余韻がしっかりと味わえる。なかなかこういうことをやってのける作家はおりませんし、やっぱり惜しい作家がこの世を去ったんだということです。

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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