あなたと読む恋の歌百首 (文春文庫 た 31-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167548056

感想・レビュー・書評

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  • ”恋愛ミーハー”俵万智が選びに選んだ恋の歌百首。
    それぞれの歌と歌人の解説と自分の赤裸々な体験を語りつくす!
    表題は百首となっていますが、取り上げられているのはもっと多い。
    これ一冊でかなりの数の現代短歌に触れる事が出来ます。
    俵さんの歌と恋に対する情熱たっぷりの解説も読み応えアリ。
    きっと自分の事を語ってるような歌に出会えるはず。

  • 恋の歌百首。
    全部ステキでした。

  • 2017.1.8

    観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ) 栗木京子

  • 硬派の私としては、ああ、甘いだろうな~と予想を立てて読んだ。
    そしてとても甘かった。
    俵氏、なんて経験豊富なんだろう!
    合計100近いエピソードを披露しておられる。
    本当にぃ!? と思うところもあったが、そんな意地悪な読み方をしてはいけないのでしょうね。

    とはいえ、有名どころから、野外の人間は触れることのなさそうな歌人まで選ばれており、
    入門編としてすばらしいできばえだった。

     幾億の生命の末に生まれたる二つの心そと並びけり 百蓮  

    すごい世界観!

  • 学生時代に好きだった本。俵万智が選者となって古典で出てきたような一句から現代短歌まで、100の恋愛の短歌に独自の解説を付けている。
    5・7・5のリズムの良さと解説の面白さからすいすい読めてしまう一冊。
    久しぶりに読み返したら、昔と捉え方が違う一句もあり、そんなところも興味深い。短歌は深い。そして面白い。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    いつかふたりになるためのひとりやがてひとりになるためのふたり(浅井和代)
    樹の葉噛む牝鹿のごとく背を伸ばしあなたの耳に言葉吹きたり(早川詩織)
    落日のなかを一途に逢ひにゆく矛盾を越えて迫りくる人(辻下淑子)

  • 俵万智が選んだ、恋にまつわる百首の短歌。

    友人が「好きそう」と言って、貸してくれました。

    歌そのものも良いけど、俵万智の解説が良かった☆
    そして、共感できる歌がたくさんありました。
    それぞれの歌に、自分のエピソードを重ねてしまったり。


    お気に入りはコレ。

        かの時に言ひそびれたる 
        大切の言葉は今も 
        胸に残れど          (石川啄木)


    私らしくはないような気もするけれど。
    (2006.04)

  • 短歌の持つエロさが伝わってきてぞくぞくするような歌がつまっています。

  • 苦しい恋、激しい恋、甘い恋、おだやかな恋。三十一文字の短さの中でさまざまな恋愛を味わう事ができます。短歌にはあまり親しみがないのですが、俵さんの解説がついているので読みやすかったです。

  •  恋愛のうたばかりこう並べられると、切ないです。

著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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